秋が深まり、過ごしやすい時季に入った。船の上でやわらかな日差しと、さわやかな海風に吹かれれば最高の気分。このころから狙いめになるのがハゼ。船ハゼは良型が期待できるやや深い水深3~5m前後を探り、広範囲にポイント変更できるのが魅力。
遊漁船で臨機応変に対応
東京湾・鶴見川潮見橋の新明丸は、例年は至近の鶴見運河をメーンポイントに設定している。
しかし、今年は例年になく状況が悪く、思い切って木更津方面に足を伸ばしている。
ここがダメならあそこへ、が遊漁船の利点だ。
10月8日(日)、乗船取材した。
前日、やや強い雨が降り浅場に真水が混じった可能性が高く、影響が心配される。
18人が左右舷に分かれて乗り込む。
新明丸いざ出船!
午前7時45分、高橋英夫船長の舵取りで河岸払い。
1時間ほどかけて東京湾を横断する。
9時ごろ開始。
和竿、スピニングタックル、ベイトタックル、それぞれが竿を出す。
大森幸夫さん、山崎光一さん、福井園子さんは3人組で釣行。
初心者の福井さんに大森さんが付きっ切りで指導をする。
山崎さんはのんびりマイペースで楽しんでいる。
予想通り、魚はご機嫌ななめ。
好調時は次々竿が立つが、この日はぽつぽつといったところ。
前日は順調に掛かっていたが、当日は真水の影響だろうか、どのポイントも伸び悩む。
それでも時折、15~20cmのナイスサイズが顔を出し、「おー、いいね」など笑顔に満ちる船上。
あまり釣果にこだわらず、気楽に楽しむのもおつなものだ。
そんなこんなで終了時間
午後1時半に沖上がり。
通常は1時だが、移動が長いため延長してくれた。
船中釣果は竿頭が42尾とやや渋い結果。
翌日、翌々日は1束を超えて復活している。
当日は竿を海に落とす人が続出。
和竿だったこともあり、幸い、海面に浮き、タモですくって事なきを得た。
しかし、運が悪いと海の藻屑ときえてしまうので、心配な人はロープを結ぶなど対策をしたほうが無難だろう。
<週刊つりニュース関東版 本紙・大谷俊夫/TSURINEWS編>