千葉県君津市にある三島湖は、ダムサイト漏水工事のため大減水していた。そのため昨年は放流が行われず、限られたポイントにヘラが集中していた。今年3月以降は工事が中断し、水位は3m減まで回復したが、4月から田んぼへ取水のため一日20cm前後の放水が行われ、現在は5m以上の減水。水位が低くなっても好釣果が望める看板下やネオツ沢ロープなど、房総ロッヂ周辺を紹介しよう。
三島湖の概況とポイント
5m以上減水しているため、ほうの台や夢の島方面は期待できない。乗っ込み後の一服から回復したヘラで思わぬ大釣りが期待できるのは、ネオツ沢ロープから下流と看板下ロープ。大雨や長雨で増水すれば、長倉台や前述のほうの台、夢の島などが面白い。
ポイント1:看板下ロープ
10~13尺竿の宙釣りで釣れている。浅ダナよりもチョウチンのほうが数・型ともによく、20枚以上は望める。
底釣りは、水中倒木の上流側は21尺竿で可能。上流の新ロープに向かって浅くなり、竿なりで底がとれる。13尺竿の底釣りでも釣果が出ている。
宙釣りは両ダンゴかセット釣り、底釣りは両ダンゴがメイン。
ポイント2:ネオツ沢ロープ~別荘下新ロープ
ネオツ沢ロープは上流から二つ目の黒ブイの下流が好ポイント。二つ目のブイは13尺、三つ目のブイの下流にある倒木前は、15尺竿を出せば穂先1本残しで底がとれる。
逆に別荘下に向かって少しずつ深くなり、別荘下では21尺竿で底釣りが可能。減水が進むとともに上流にいたヘラが溜まるので、良型の数釣りが期待できる。
別荘下新ロープは、現在のところ24~27尺竿を出さないと底がとれない。減水が7m以上まで進めば、15~19尺竿で底釣りが可能。また、15~21尺竿のチョウチン釣りでも思わぬ釣果があがることも。
エサは宙・底釣りとも両ダンゴをメインに、角麸やウドン、グルテンを食わせにしたセット釣りでもいい。
釣り方とエサ
減水の状況次第で水深が変わるので、竿は10~21尺まで用意したい。ポイントによって浅ダナやチョウチン釣りでアタリが出ないときがあるので、底がとれる長さの竿を持っていれば安心だからだ。また、風や流れが強いときはドボン釣りという選択肢もあるので、なおさらだ。
仕掛けは、宙・底釣りともに通常のもので十分。両ダンゴでの例を挙げると、道糸1~1.25号。ハリスは0.5~0.6号で浅ダナは上20~30cm下30~40cm、チョウチン釣りは上40~55cm下55~70cm、底釣りは上30~40cm下40~50cm。ハリは浅ダナ~底釣りまでリグル6~7号でOK。
エサは両ダンゴがメインで、宙釣りは軽めのエサがいい。浅ダナの配合例を挙げると、天々200cc+ガッテン400cc+パウダーベイトヘラ200cc+水200cc+バラケマッハ100cc。持ちが悪いときは、バラケマッハをカルネバに替える。
チョウチン釣りはダンゴの底釣り夏100cc+凄麩200cc+ガッテン400cc+バラケマッハ200cc+水200cc。または天々200cc+ガッテン400cc+ペレ軽200cc+水220cc+BBフラッシュで硬さ調整。
底釣りはダンゴの底釣り夏100cc+同冬100cc+ペレ底100cc+グルバラ100cc+水200ccをバラケマッハで硬さ調整。寄りが悪かったり食い渋り時は、手水を振ってから粒戦細粒を振りかけて調整する。
<週刊へらニュース版 APC・高田恵年/TSURINEWS編>
三島湖
料金…¥3000(放流バッジ持参者は¥2500)