真夏日となった5月末、千葉県我孫子市にある手賀沼公園にテナガエビの様子を見に夕マヅメ狙いで出かけた。
夕マヅメに公園岬でテナガエビ釣り
17時すぎ、公園岬に到着。風があるため昼間より暑さがやわらいだ感がある。休日の夕暮れ時だが、釣り人の姿はなく、水辺は閑散としていた。
南側の杭で囲まれた所は外来の水草で覆われてしまったので、まずは西側の親水護岸の切れ目から探ってみる。
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結び、ハリス0.3号5cm、ハリはタナゴバリ新半月をチチワ結びでミチイトに接続。ウキは軸付きセル玉8mmをゴム管止めした下に小粒目印を3個付けウキ全体がゆっくりと沈むよう板オモリで調整。エサは赤虫1匹の通刺しでハリ先を出す。
クチボソ連発
水量は多めで笹濁り。ポイントの石まわりの水深は50cm前後。ウキが水面下5~10cmになるようウキ下を調整。石の陰に仕掛けを投入するとすぐにウキが横に引かれる。3回ぐらい空振りしたあとに上がってきたのはクチボソ。
その後もこの魚のひったくるようなアタリが続き、この魚ばかり釣れる。
5cm級メスが連発
しばらくこの魚の相手をしていると、水中ウキがモゾッ、モゾッと横に動き出す。完全にウキが止まるのを待ってから聞きアワせると、ピチッ、ピチッとしたエビ特有のアタリが穂先から手元に伝わる。
確実にハリ掛かりしたのを確認してからゆっくりと竿を上げると体長5cmのハサミが短いメスが登場。まだ抱卵していない。しっかりとハリをくわえており、外すのに苦労する。ピンセットがあれば外しやすいが、あいにく持参していなかった。
アタリが出たポイントを集中的に釣るとすぐにアタリが出て同型のメスがコンスタントに釣れ続いた。やがてチチブが活発になり、エビのアタリが遠くなったので、南側の状況を確認するため移動した。
移動先で良型オス登場!
日が暮れはじめた18時30分すぎ、ヘチの水草の切れ目、水深1mに仕掛けをゆっくりと投入。
5分ぐらい待ってもアタリがないので、ウキを少しずつ前後、左右と移動し誘いをかけること3分。ようやくウキがピクピクと横に動き出し、スッーと水中深く沈んでいく。本命と確信し、聞きアワせるとググッと来てハリ掛かり。
ゆっくりと竿を上げると尻尾をパタパタさせながらハサミの長いオスが上がってきた。全長12cm、体長7cmで手賀沼では良型の部類だ。脱皮したばかりのようで、透き通った軟らかい甲羅が美しい。