激流渦巻く『岩屋一文字』でのフカセ釣りで梅雨グレ攻略【淡路島】

激流渦巻く『岩屋一文字』でのフカセ釣りで梅雨グレ攻略【淡路島】

梅雨のうっとうしい天気とは裏腹に、水温の上昇に伴って波止からの梅雨グレシーズンが始まる。そこで、梅雨入り前にハシリが見え始めた波止のグレ釣りを楽しむべく、6月2日に淡路島・岩屋一文字へフカセ釣りに出かけた。

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海釣り 堤防釣り

波止の梅雨グレ前哨戦

梅雨前線がゆっくりと北上し日本列島に近づいて停滞すると、いよいよ、じめじめっとした日々が1ヶ月ほど続く梅雨入りである。

しかし、この時期は水温の上昇に伴い、波止から狙うグレ釣りがシーズンイン。もちろんエサ取りの数も半端ではないが反面、グレの就餌活動も超活発となるので比較的、浅ダナで食わせることができる。

岩屋一文字の概要

岩屋一文字は岩屋港の沖に位置する沖波止で、大きく分けて旧波止、新波止、ケーソンと呼ばれる三つの波止が東西に並んでおり、どの波止も明石海峡に面していることから、言うまでもなく潮通しは抜群。逆に大潮回りの潮流は海面がゴウゴウと川のように盛り上がって流れることから、釣りを成立させるにはそれなりのテクニックが必要となる。

釣り物は1年を通して魚種も豊富。春先のメバル釣りに始まり、晩春の乗っ込みチヌ、スズキやハネの魚影も濃く、夏にはアジ、サバ、イワシなどのサビキ釣りで賑わい、秋口からはこれを追ってハマチやメジロなど青物が回遊する。時には1m近いブリも上がるとあってルアーマンたちで波止がいっぱいになることもある。

そして、秋の深まりとともに冬にかけてタチウオや寒グレ、カワハギなどと言った四季折々の魚が狙えるので、年中、釣り人が絶えることはない。

岩屋渡船を利用

その沖波止へ渡しているのが淡路島・岩屋漁協の前から出ている岩屋渡船。この時期、1番船は午前4時に出船するが、1回の渡船で約10人ほどが乗船でき、順番は船の前に並んだ先着順となる。

激流渦巻く『岩屋一文字』でのフカセ釣りで梅雨グレ攻略【淡路島】岩屋渡船の乗船場

当日も「大型のブリが回遊している」との情報に、早朝からルアーマンが20人近く並んだが、フカセ釣りはどうやら私1人のようで、ルアーとはポイントが被らないことから慌てる必要もなく、のんびりと新波止へ渡った。西側の1段高くなった高場に入り早速、釣りの準備を始めた。

エサとタックル

まずはまきエサの用意。今回の釣りで私が使ったまきエサは生オキアミ3kgにグレパワーV9(徳用)1袋と遠投ふかせスペシャル2袋を混ぜ合わせたものに海水を加えて使用。さしエサはくわせオキアミスーパーハードMとくわせオキアミV9を使った。

タックルは磯ザオ1号にミチイト1.5号を使用。ウキはネオセレクトM(浮力G2)をチョイス。ハリスは1.2号2ヒロを直結で結び、ハリに身軽グレ4~5号を選んで釣りを開始した。

激流渦巻く『岩屋一文字』でのフカセ釣りで梅雨グレ攻略【淡路島】当日のタックル

エサ取りの隙間にグレ発見

午前5時過ぎ、すっかりと空が明るくなって海中のエサ取りの動きも肉眼で確認できるようになったところで、波止際へ5杯、20m沖の潮目へ10杯のまきエサを打ち込み、1投目の仕掛けをウキ下2ヒロで投入する。

潮はすでにゆっくりとしたスピードで西へと流れ始めていたが、さしエサとまきエサを同調させるにはさほど気にする速さではなかった。

仕掛け投入後、さらに潮上にまきエサ3杯を入れたところ、スズメダイの群れがワ~ッと湧き上がり、水面を真っ赤に染める。そこへボラの大群がバシャバシャッと暴れ回りながらなだれ込み、スズメダイを蹴散らすと、一瞬、白っぽい魚体が素早い動きでススッとまきエサを拾う瞬間を確認できた。

「グレだ」。

浅ダナで飛び出るグレを狙う

すぐにウキ下を1ヒロまで浅くし、まきエサとさしエサがほぼ同時に着水するよう仕掛けの投入を行う。

すると、まきエサの周りで泳ぎ回るボラの群れに揉まれながら、水面を漂うウキが勢いよく海中へ消し込まれた。食った。すかさずアワセを送ると、グレ特有のグーンとした重量感が手元に伝わる。ギュギュッとした締め込みをサオの弾力でいなし、海面に浮かせたのは28cmのグレ。波止で釣れるサイズとしては良型だろう。

激流渦巻く『岩屋一文字』でのフカセ釣りで梅雨グレ攻略【淡路島】波止では良型といえるグレ

そして、その後も本流が流れ出すまでアタリが連発、釣りを開始して2時間ほどで28~31cmを5匹キープした。

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