お盆明け、敦賀沖では1mを軽く超える大型シイラが回遊し、タイラバやライトジギングでは良型のマダイやアマダイ、極太のメジロが釣れているとの情報を受け、8月26日、福井県敦賀市の敦賀港から出船しているブルーズへ取材に訪れた。
まずは良型の根魚がお出迎え
午前9時出船、当日は朗報を聞きつけたアングラーが殺到し、船は12人の満船。
船は魚探の反応と海鳥の動きを見つつ、敦賀湾口から河野海岸沖のポイントをライトジギングとキャスティングで探っていった。
序盤から良型のアコウやビッグなウッカリカサゴが顔を見せ、船中は盛り上がったが、皆が夢見ているのはマダイやメジロ、巨大シイラだ。
しかし期待に反し、鳥の姿もまばらで、先日まで出現していたシイラ、メジロ、サワラが混在した巨大ナブラ(底にはマダイのおまけつき)との遭遇も難しそうだ。
越前岬沖の深場へ
そこで船は小移動を繰り返し、ハタ類やレンコダイなどの釣果を追加しながら、越前岬沖へ移動した。
ここはブリやヒラマサのほか、過去に80cmを優に超えるマハタやザブトンヒラメがキャッチされているポイントだ。
まずは70mラインから探っていくが、アタリがないのでさらに深場へ。
アナウンスで告げられた水深は120m台。
ここはマダイやオコゼが中心となる。
ほどなくしてタイラバで探っていた渋谷さんに良型の魚がヒット。
サオをたたく様子から本命のようだ。
しばしのファイトの末、海面に現れたのは58cmのマダイ。
産卵から回復し、プロポーション抜群となったきれいな姿だった。
時合に突入!
ちょうどこのころから時合いを迎えたようで、船中が慌ただしくなり始めた。
そして『QUEEN/CROSS TWO』の160gをスローピッチでジャークしていた堤さんに当日一番の大物がヒット。
スプールから勢いよくラインが出されていく。
「寄せては走られ」が何度もくり返され、ようやく相手も疲れてきたようだ。
やがてギラギラと輝く魚体が見えた。
無事ネットに収まったのは81cmのブリだった。
晩夏とはいえ、日中はまだまだ暑い。
耐えかねてロッドを置くアングラーもいるほどの灼熱のなか、まさにジャークを続けた堤さんの粘り勝ちだった。
ラストも大捕り物のドラマ
渋谷さんのマダイが発端、さらに堤さんのブリが極めつけとなり、船中モチベーションは全開。
ベイト反応が現れるボトムを中心にみんな丹念に探っていった。
そしてラスト30分、左舷後部の大成さん、右舷トモの広瀬さんにも続けてヒット。
ともに良型の魚のようで、丁寧なファイトが展開された。
大成さんが56cmのヒラメ、広瀬さんが59cmのマダイで、ともにスロージギングでの釣果だった。
敦賀沖のオフショアゲーム、これから秋にかけ青物やシーバス、サワラ、根魚が盛期を迎える。
シイラの回遊も秋まで続くので、チャンスはこれからだ。
また同海域は魚種が多彩で、さまざまなスタイルで挑戦できるのも魅力のひとつ。
青物のジギングをメーンに、キャスティングによるヒラマサやシイラ、ライトキャスティングによるサワラ、スロージギングでマダイやハタ類、ライトジギングでシーバス、マダイと近海の人気ターゲットは全て狙うことができる。
まもなく盛期を迎える敦賀沖に、ぜひ出かけてみては。
<週刊つりニュース関西版 編集部・五井/TSURINEWS編>