大阪・泉南方面では当歳の豆アジが釣れだしたが、湾奥の堺港新波止では、20~25cmの良型マアジが釣れ盛っている。しかも、そのアジ、脂が乗りまくってめちゃ美味いという。そこで、6月4日の早朝に出かけてみた。
あっという間に100尾超え!
底中心での釣りであまり浮かない…と聞いていたが、途中からは仕掛けが沈む前に中層で食ってくるほど浮き気味になってきた。そして、たまらない入れ食いが続き、あっという間に100尾を超してしまった。
釣れてくるアジは、とにかく体高が高い、丸い魚体でまさに脂が乗っていて美味いであろうことを物語っている。
波止版のメクリアジ?
そういえば、大阪湾、特に神戸方面ではこの時期に、メクリアジと言って、脂が乗りまくっている25cm前後のアジ釣りが人気だ。メクリアジは泉州ではキアジとも言われ、塩焼きにすれば身がフワフワでとめどなく脂が沸きだしてくる。これを一夜干しにしたものも絶品だ。
まさに、そのメクリアジやキアジに近いアジであることは間違いない。頭の中には料理がグルグルと駆けめぐる。そんな事を考えていると、6時前にはアタリが間遠くなり、6時過ぎにはピタリと反応が消えてしまった。お楽しみタイムは約1時間で終了した。
数日前には、朝の時合いが終わった後も、飛ばしウキを付けて沖向きに投げていた人にはパラパラとアジが釣れ続いたそうで、波止際で朝に釣れ盛った後は、少し沖の深場に溜まるのだろう。ただ、すでにクーラーは持ち上げられないほどのアジが入っていたので、もう十分とサオを納めた。
内臓は脂肪でべったり
ちなみにこのアジを捌いてみると、内臓は少なめでべったりと白い脂肪が入っていた。刺し身と塩焼きで食べてみたが、刺し身はほんの り甘く、口の中で脂とともにとろけるような身だった。塩焼きはあくまでもフワフワの身で、焼いても脂が落ちることなく甘さが口の中に広がる絶品な味わいだった。残りは一夜干し。この分なら間違いはなさそうで、今から楽しみでならない。
中武さんによるとこのアジは、そう長く居ないそうで、連日回遊が続いている今を逃す手はない…とのこと。絶品マアジを狙うなら今がチャンスだ。
<松村計吾/TSURINEWS関西>