2019年鮎釣りが解禁!鮎のトモ釣り(友釣り)に必要不可欠なものがオトリ鮎。今回、福井県の3漁協管轄内のオトリ鮎取扱店をマップにしました。なお、放流料などの変更がある場合もあります。釣行の際は事前に確認することをオススメします。その際、連絡先が役員宅になっている漁協もありますので、早朝や夜間などの連絡は避けましょう。
敦賀河川漁協
福井県を流れる笙の川、黒河川、木の芽川は6月22日(土)から10月30日間解禁する。4~5月に人工産1250kgを放流予定で、天然遡上も見込める。
敦賀河川漁協エリア
九頭竜川中部漁協
九頭竜川は、福井県の北部を流れる全長116㌔の河川で、福井県と岐阜県境の油坂峠付近に水源を発する。漁協は上流から奥越漁協、大野漁協、勝山漁協、九頭竜川中部漁協とある。今回紹介するのは、最も九頭竜川らしい釣りが楽しめる九頭竜川中部漁協管内。
この管内は、鳴鹿エン堤を境に上流は大アユ、下流は数釣りというのが一般的な認識だが、近年は昔ほど数が釣れなくなっているし、型も年によりムラがある。一昨年は近年にないほどの不調だったが、昨年は復活のきざしが感じ取れた。
昨年釣行して手応えを感じた上流の坂東島地区と、下流の鳴鹿エン堤下流を紹介したい。
◎大アユの坂東島地区
水量豊富で豪快な瀬が続く、瀬釣り派にはたまらない地区だ。ただし釣れ始めるのは8月に入ってから。初期は水温が低く、立ち込んでいても寒気がする。当然活性も低い。8月に入れば水温が上がり、アユの活性も上がる。私が釣行したのはお盆明けから9月中ごろだったが、23~27cmの幅広アユがサオを絞ってくれた。
坂東島地区の笠川オトリ店付近を詳しく解説したい。通称・大野島の瀬。両岸からサオ出し可能で、早瀬、急瀬、深瀬が入り混じる。立ち込みの釣りを大いに楽しめる瀬で、掛かりアユは豪快に九頭竜返しで取り込むと気持ちいい。オトリ店前の深瀬は以前ほど釣れなくなったが、朝昼夕と時間帯別に何匹か拾える。
本命はその下流の急瀬から早瀬で、勾配があるのでハードなタックルで挑みたい。元気な人は中州へ渡って勝負しよう。中州向こうの左岸の流れは激流で、渇水時にお勧め。渇水してもかなりの水量なので、タックルは万全にしてほしい。
右岸と左岸の流れが合わさった下流は水量のある深瀬。ここも渇水時にお勧めだ。このエリアの注意点は、必ずウエットスーツ、ウエットタイツで挑むこと。立ち込みに自信がない人は岸から安全に楽しんでほしい。
◎数釣りの鳴鹿エン堤下流
鳴鹿エン堤より下流は、上流より水温が高く、放流魚の育ちは上流より早い。私が昨年釣行したのは6月下旬。鳴鹿エン堤下流の右岸の流れで放流アユが入れ掛かりだった。追いも良く、型もそろっていた。
天然遡上が豊富ならチビ交じりでもっと数が伸びるだろう。だが以前のような束釣りは難しい。
詳しいポイント紹介は、エン堤下流に中州が幾つかあり流れが分かれる。一番のお勧めは右岸の早瀬で、この辺りが放流地点なのだろう。トロ瀬は泳がせ向きだが、高水時に引き釣りで攻めると面白かった。
それより下流は、また幾つかの中州があり流れが分かれるが、やはり右岸寄りの流れが本命だ。このエリアの注意点は、平水時、渇水時は攻めやすい流れだが、高水時には全面が押しの強い急瀬になる。川底が小石底なので踏ん張りが利きにくく、流されると止まらないので、高水時は岸からおとなしく釣ろう。
このエリアの魅力は、川幅が広いので釣り人が多くてもストレスを感じにくいこと。大人数の釣行に持ってこいだ。
今年は九頭竜川が完全復活することを心から祈っている。そして太陽がカンカンと照り付けるなか、坂東島の瀬に立ち込み大アユと相対する日を心待ちにしている。
九頭竜川中部漁協エリア
日野川漁協
福井県を流れる日野川は6月15日(土)から11月30日間解禁する。5~6月に湖産、海産計6000kg放流予定で、天然遡上も見込めるので期待大だ。
また水量は少なめだが、お勧めは大久保橋周辺。
日野川漁協エリア
<週刊つりニュース特別版 編集部/TSURINEWS編>