アユ釣りは何回も行っているけれど、倶楽部の仲間と泊まり(車中泊)で行く遠征釣行は、やっぱりみんなが休めるお盆しかない……ということで今年は岐阜県に決定。
涼やかな渓流へ
暑い夏でも岐阜県の山の中へ行けば、やっぱり夜は涼しい。
つまり過ごしやすいのだ。
ところが運悪く台風5号が各地で大雨を降らせてしまい、目指していた和良川も板取川上流も2mほどの増水。
アユが食むアカは飛んでしまった。
でも和良川は回復が早くて、釣りができそうなので遠征決定。
和良川はアユの品評会でグランプリを得ている河川で、行ってみたかった川でもある。
それに釣ったアユの買い取りもしてくれるという。
メンバーは倶楽部・海人川人の松本さん、息子の航輝君、福田さん、そして松塚さん。
車中泊なので、それぞれの車で集合したのが道の駅・和良。
福田さんが遅れるとのことなので、朝に松本さんとオトリ店やポイントを見て回る。
最初に入るポイントは診療所裏に決め、ダメなら昼からはそれぞれの狙いのポイントに散らばろうという作戦。
そして松本さん親子と松塚さんは上流へ。
私と福田さんは下流へ。
天然オトリにかえると別世界が待っていた
下流は浅いトロ場を越えると瀬が連続し、さらに下流には荒瀬が待っていた。
ここに決定。
福田さんは早瀬の瀬肩に入った。
まずは養殖オトリで1匹目を掛けるべく、流れの緩いポイントに泳がせる。
40分たっても音沙汰なし。
下流のトロ場ではサオが曲がった。
なんで掛からないんだろう。
オモリをセットして、白い泡の中へ入れてみるものの掛からず。
上流まで行ったところでようやく掛かったが、ポロリと外れる。
もう一度掛かったがまたもハリ外れ。
オトリはクタクタだ。
もう1匹のオトリを後半に残しておくか、さらなる勝負をこの瀬でかけるか……。
勝負に出た。
福田さんは小型ながら、3匹釣ったという。
オトリが元気なうちから背バリをセットし、流れの脇へ入れる。
ガツン。
ようやく掛かる。
今度は外れずに取り込んだ。
15cmの小型。
また背バリをセットし、ポイントへ。
するとこれまでさんざんやっていたポイントなのに、2匹連続で掛かる。
養殖オトリでは相手にされなかったのに、天然のオトリにかわったら即だった。
上流の松本さんへ情報を聞く。
本人は駄目だが、航輝君は1匹釣ってからバタバタと3匹釣ったという。
天然オトリにかえないと釣れないといいながら電話を切る。
天然アユが3匹あるので、これまで攻めていても掛からなかったポイントを、大胆に攻められる。
ツボにはまった感じで、1時間ほどで6匹が引き舟に収まり、計9匹で正午を迎える。
釣れなかった2時間は何だったのか。
不思議な川だ。
昼食を取り、移動するかどうかを相談したが、釣っていない上流を釣りたいのもあったし、松本さんに天然オトリがあるというと、ここでやってみるとのことで、私と松本さん親子は居残り、福田さんと松塚さんは移動することになった。
松本さんに好きなところに入ってもらったが、やっぱりいいポイントを選ぶ。
真っ先に入りたかったポイントだ。
しかし午前中に釣っているので、優先権を松本さんにゆずる。
そして私は上流へ。
松本さんは1匹掛けたら怒濤の5連発。
しかも大きい。
掛かったことでやはりオトリは天然に軍配が上がるし、掛かるときには連発するのを実感してくれた様子。
他のポイントもチェック
翌日のためにポイントを探ろうと移動する。
連絡をすると公園のようなところに入っていると松塚さん。
朝に見かけた梨の木公園かもと移動するとドンピシャだ。
ぽろぽろ掛かるが、いまいちの様子。
松本さん親子は下流へ。
私は上流へ入る。
狙いは白泡のポイントのみ。
でも魚が薄いのか、連続して掛からない。
ていねいに攻めて拾い釣りをする感じ。
左岸からサオを出して釣り下がっていくが、5匹がやっとだった。
第1ラウンド9匹、第2ラウンド4匹、第3ラウンド5匹で、一日やって18匹。
ちょっと物足りない気がしたが、この川は買い取りしてくれるところがあって持ち込むと、日券とオトリ代ぐらいにはなった。
前回の釣行もそうだったが、なぜか雨にたたられる岐阜遠征。
予報では夜中から雨で気温も低く、明日も雨とのこと。
早々に切り上げて温泉に入り、大阪へ戻ってきた。
<安田明彦/TSURINEWS編>