田んぼに水がはいるころ、いよいよナマズゲームの盛期が始まる。ここでは忘れがちな基本中の基本を解説する。釣行前の参考にしてほしい。
ナマズの飼い方
番外編として飼い方を簡単に紹介する。ナマズは大きくなり、生きた水生物を捕食するので、安易に飼うことはできないが、大型魚のなかでは飼いやすい。
設備やエサについて
広い遊泳スペースが必要な魚ではないので、魚体が30cm程度までなら60cm規格の水槽で飼育が可能。魚体が40~50cmの場合だと、90cm規格以上のものは必要だが、水槽内ではある程度、成長は抑制されるので、巨大化して手に負えなくなる心配は少ない。
エサは生きた小魚やミミズを自力で調達するか、アクアリウムのお店でエサ用の金魚を購入して与える。うまくやればクリルと呼ばれる乾燥エサに餌付かせることができる。人に慣れ、活きエサを与えたとたんに水面で食べるようになれば、クリルに餌付かせるころ合いだ。
ただし、栄養バランスの問題もあるので、このエサになれても、ときどき活きエサを与える。住環境については、隠れ家となるパイプなどを入れよう。暗い場所や障害物の影が好きなことはご存知の通りだ。
飼育の注意点
そして、水槽には必ずフタをし固定する。フタが軽いと水槽から飛び出してしまうことが多い。
病気になったら、治療法がほかの魚と異なるので注意。
肌が弱いので規定量の魚病薬は厳禁。できれば塩水浴(濃度0.5%)か、規定量の3分の1程度の濃度で薬浴をおこなうが、薬の使用については、必ずアクアリウム専門店で相談するようにしよう。自己判断だと致命的な失敗に繋がりかねない。
すこしハードルは高い魚だが、存在感も世話のやりがいもある。手ごろなサイズが釣れたら、ぜひチャレンジしてみては。
<週刊つりニュース関東版 編集部 /TSURINEWS編>