大阪・堺市にある「へら釣り西池」は、県道35号から住宅街のちょっと中へ入ったところにあるヘラブナ管理釣り池。南海高野線・萩原天神駅から徒歩で約10分と電車釣行もできるこの釣り場に4月15日、食いの上昇したヘラブナの様子をうかがいに訪れた。
ヘラ釣り西池の概要
ここは屋内、屋外釣り場の2カ所に分かれており、そのどちらも屋根付きで、雨の日でも安心してサオを出せるのが魅力。
現地に到着したのは午後1時30分ごろ。平日のため、釣り場には屋内に3人、屋外に3人がのんびりと釣りをしていた。
ウドン釣りの常連さんに取材
屋内釣り場でサオを出していたのは常連の吉井さん。この日は昼前からサオを出し始め、5匹ほど釣り上げたそう。ワラビウドンにペレットを付けて釣りをしており、サオは7尺、ミチイトは0.6号、ハリスは0.3号(長さは32cmと36cm)、ハリは上3号、下2号で、吉井さんいわく「オーソドックスなウドン釣り仕掛け」とのこと。
ウドン釣りのよさを聞くと「シンプルなとこかな」との回答。
尺級をゲット
このインタビュー中にもアタリがあり、この釣り場の平均サイズである尺級をゲット。ヘラブナはわんさか寄ってきているようで、ウキはかなり動く。吉井さんも楽しそうに釣りをしていた。
「今日はアタリがはっきりと出ており、例年よりもヘラブナは活発。」と吉井さん。尺級がコンスタントに登場し、2投連続で掛かることもあった。
この釣り場の魅力を吉井さんに聞くと、「ここに来る人は皆仲良しで、和気あいあいと釣りができる。」と答えてくれた。
この時期のウドン釣り
この時期のウドンでの攻略法は「仕掛けの比重を大きくしたほうがいい」らしく、冬の時期よりもハリを大きくし、ペレットも粒が大きいものを使用する。これは、これから気温が上がっていくにつれヘラブナが活発になるので、浮きを動かされにくくするためだ。
こだわりの道具
また、道具にもこだわり?があるようで、ワラビウドンにペレットを埋め込むための押さえ板や、ウドンを切るためのピンセット、それを入れるための筒などはうるし塗りになっており、一見すると高級感あふれていて「高いのかな?」と思うほど。
しかし、これらはすべて吉井さんの自作。もらってきた竹や木を加工し、市販のうるしを自分で塗って作ったそう。こういった道具を自作したりするのも、他の釣りにはないヘラブナ釣り特有の楽しみ方の一つだ。