2月20日、佐賀県伊万里市のまるきん伊万里本店スタッフの荒木さんとササイカ調査に訪れたのは長崎県平戸市の生月島。平日の夕方にもかかわらず行く港ごとに波止先端には釣り人が数人いて釣れていることを実感。ウキ釣りで本命のササイカ、良型のスルメイカも確認。調査は無事に終了した。
イカ狙いのウキ釣り
午後3時30分にまるきん伊万里本店に集合。荒木さんの友人で助っ人の山浦さんと合流して車1台で生月島へ向かう。
同店から生月島までバイパス利用で1時間くらいで到着。港巡りをして落ち着いたのは壱部浦の波止。先端には数人いる。中間部の外海側に釣座を取った。
今回、2人ともにウキ釣りを行う。エサは、まるきんオリジナルささ身、冷凍キビナゴ。荒木さんはささ身、山浦さんはキビナゴを使う。
日は刻々と海へと沈んでいく時間。できる限り遠投して釣り開始。前日がスーパームーン。大潮でもあり、干満の潮位差が大きい。潮はどんどん満ちている。
タナはそれぞれに変えており、荒木さんは約6m、山浦さんは一番下にあるスッテが時折、底に当たる。ウキが潮に流されて広範囲を探っていく。サオは手持ち。時々、サオをシャクって誘いを入れる。
当日のタックル
日没前から電気ウキを点灯。ぼんやりと海面を漂う光点は、のんびりした気持ちにさせてくれる。
1本ザオで手持ち。ウキはあまり流し過ぎないように気をつけている。人が多い場所ではウキを流し過ぎると隣人とのオマツリトラブルが多発する。サオも管理しやすいように1本のみ。手返しも早くなるので、いろいろな場所を攻めやすくなるのも利点だ。
山浦さんから「ウキの動きが変?」との声が。スッテを回収するとイカなのかアラカブなどの魚なのかエサにかじられた跡がある。それからしばらく反応がない。
月夜だが曇り空で月明かりはほぼない。潮の流れはどんどん速くなっていく。
アワセが誘いにも
波止先端部で歓声が起こり「イカが釣れたんだな」と分かるにぎわいだ。荒木さんから「来た!」との知らせが。サオは弧を描き、時々ギュン、ギュンとしなっている。イカの引き。抜き上げたのは良型スルメイカ。ダブルでヒットしている。
ヒットした状況を聞くと誘いの後に乗ってきたとのこと。コツを聞くと「誘いの後のフワフワと沈んでいく仕掛けの動きは予測できない。誘いの後のあやしいウキの動きでアワせる。それが違っても誘いになる」この部分で釣果に差がついてくるようだ。
それから続くと思われたが簡単ではなかった。
波止を歩いて港内も探ることに。しばらくすると置きザオにしていた山浦さんから「ササイカが釣れた!」とのうれしい声が聞こえる。駆け寄るとササイカだ。
スルメイカを追加
しばらく釣るが、やはり続かない。再び外海側を釣って山浦さんがスルメイカを釣り上げる。これは海面を漂うウキが不自然な動きをしていたのでアタリと判断してアワせている。
翌日の仕事もあるので場所移動。平戸島の薄香湾の港へ。港に着くと潮位はいつも以上に高いとのこと。ここでも潮の流れが効いている外海側には数人分のキャップライトが光っていた。
そこには近寄らず30分くらい釣るが反応がないので納竿とした。昨年よりも少し時期が遅れている感触だったが釣れ始めている。
ライフジャケットの着用はもちろん、夜釣りになるのでキャップライトなどの照明器具も忘れずに。
<週刊つりニュース西部版・立石寿栄/TSURINEWS編>
生月島