こんにちは。CLUEフィールドスタッフの伏見です。
最近、日に日に暖かくなってきて、これから釣り物の種類も増え、楽しみな季節がやってきました。
今回紹介すのは高級魚のマゴチ。それもエサ釣りではなくルアーで狙うマゴチ釣りです。
ルアーでマゴチを狙ってみよう
ここ数年、ルアーマゴチといえばスピニングタックルに30g前後のジグヘッドにワームを装着し、底付近をトレース&カーブフォールといった釣り方が主流となっています。
私が使用するルアーはバス釣りではおなじみのラバージグ。
ルアーマゴチの利点は広範囲に探れること。
エサ釣りは一般的に船の真下しか探れませんが、ルアーはキャストすることで深い所、浅い所、潮上、潮下など色々な場所を探ることができます。
今回は釣行記ではなく、基本的なマゴチのラバージグパターンを紹介していきます。
ルアーの選択
ルアーの重さは28~35g。
最初は底の取りやすい35gから使うのがよいでしょう。
お薦めのラバージグは去年より発売されている『マゴラバ(CLUE/MAGORUBBER)』。
同メーカーのプロスタッフ落合みゆきさんが考案し、ゲーム性の高い釣り方として人気上昇中。
数年前から何度もテストを繰り返し、「アイ」「ヘッド」「フック形状」がマゴチ用に設計されているため、ボトムでの姿勢や動きもよく、アワセに負けないフックや感度の良いヘッドに仕上がっています。
トレーラーにはシャッドテール系やエビ系ワームを使用。
ラバーやワームカラーの使い分けは様々で、天候や水色、太陽光の強さ、マゴチが捕食しているベイトにより替えていきます。
早春3~4月のまだ水温の低い時期はエビ系ワーム、5月以降は水温も暖かくなってベイトフィッシュのキスやメゴチが活発になってくるので、シャッド系ワームを使用。
東京湾は基本的にマッチザベイトのナチュラルカラーを使うことが多く、茨城鹿島沖ではアピール系のレッドやチャートリュース、ドピンクを使っています。
ルアーマゴチで使いやすいタックル
タックルは6.8~7ftのベイトロッド。
ロックフィッシュ用かバスロッドのM(ミディアム)~MH(ミディアムヘビー)が好ましいでしょう。
リールはハイギアで一巻き80cm程度のもの。
ラインはPEラインの1.2~1.5号(20~25lbs)で、お薦めは『CAST AWAY(SUNLINE/CAST AWAY Soltwater Special)』。
このラインは高比重に作られているので、なじみが早く、とても使いやすいです。
リーダーはフロロカーボンラインの30lbsで、PEとの結合はFGノット。
ルアーはダブルクリンチノットで接続します。
フラットフィッシュ用タックルとしては結構ヘビータックルですが、これはマゴチの硬いアゴへ確実にフッキングさせるためと、底に張り付いている魚を力ではがすため。
ルアーマゴチの釣り方
釣り方はキャスト→底取り→ズル引き→バイト→フッキングというシンプルな流れ。
それだけにゲーム性が高く面白いので、初めての人でも覚えるのが簡単です。
地形の変化や潮の流れに対するキャスティング角度、リーリング速度やロッドの角度など、これらのことを考慮し工夫していくとバイトも多くなります。
フッキングですが、先ほども触れたようにマゴチの上アゴはとても硬く、ほとんどが骨。しっかりパワフルにフッキングしましょう。
このとき注意してもらいたいのが、しっかりロッドを握っていること。
わかっていても、フッキングの衝撃でロッドを海に落とす人がいるので要注意。
東京湾と鹿島沖、釣り方は大きくは違いませんが、釣り船によって船の流し方が違うため、色々なパターンを試してもらうのがよいでしょう。
基本的には、東京湾の場合は尾根周りのかけあがりを流していくのでじっくり攻めていき、鹿島沖は底が砂地の比較的フラットな場所をどてら流しで攻めていくため、手返しよく広範囲に釣っていくのをお薦めします。
どちらも底を感じながらルアーを動かすのが基本です。
最後に
これから暖かくなり、マゴチも産卵のため浅場に上がってきます。
釣り場の水深はおおよそ8~10メートル前後。
マゴチは産卵時1匹のメスに対して何匹ものオスが着くので、船中でバイトがでた場所が集中時。
最後にマゴチは全身にトゲがあるため、取り込みや針を外す際には気をつけてください。
調理法として刺身はもちろん、昆布締めや煮つけが美味しい魚です。
<CLUEフィールドスタッフ・伏見洋和>