今週のヘラブナ推薦釣り場【埼玉県・明善谷沼】

埼玉県東松山市にある明善谷沼が、この時期にしてはベリーホットだ。実釣取材では何と100枚超えを記録。型は小さいながらも、終日動くウキを見ていると季節感を間違えるほど。桟橋と駐車場完備なので、手軽に軽装で狙えるのもうれしい。厳寒期はどこに行ってもオデコ続出。お地蔵さんのように動かないウキを見ているくらいなら、多少型が小さくても、小気味いいアタリを楽しむほうがいいのでは。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

明善谷沼の概況

数年前に同じ埼玉の別の沼から漁協指導のもと良型~超大型が相当数放流された。盛期はそれらの魚が口を使ったが、厳寒期に期待するのは難しい。

去年(2018年)は中小ベラを300kg放流

そこでウキの動きを確保するため、今年は中小ベラを数百kg単位で放流。執筆時点でその魚たちが荒食い中。徐じょに食いは静かになると予想されるが、それでも活発に動くサイズなので期待は持てる。またポイントによっては、中小型がまったく釣れずに良型オンリー(ただし数は出ない)の時もある。

明善谷沼のポイント

ポイント地図

西岸既設桟橋

1~33まで番号が振られた釣り座がある。数字が若いほど深く2本前後で、33番に近づくほど浅くなり水深は1本前後。33番寄りのほうが夕方まで日当たりがいいが、水深が浅いせいか中小ベラの寄りは深いほうにかなわない。

釣り座によって沖に杭があり、その横を狙うのが一般的で障害物回りのほうが中小ベラの寄りもいい傾向だ。あえて前方に杭がないエリアを狙う人もいるが、それとて杭と平行ラインにエサを落とす人が多い。

よって傾向としては中・長竿が多数派だ。コイ覚悟なら短竿で桟橋近くを狙うのも面白い。中小ベラはまったく寄らず、コイに交じって良型ベラが顔をだす。

北側エン堤

北側エン堤

通常は安全対策として柵の出入口にカギがかかっているが、管理人に話せばカギを開けてくれる。水深は2本半前後で、この沼では最深部を有する。

ただし日頃からエサ打ちされていないので、アタリ出しは遅いかもしれない。北風が強い日や桟橋の混雑時に狙ってみたい。

既設桟橋に座るのなら沖にある杭を狙ったバランスの底釣りが一般的。常連の多くも、そういった狙い方をしている。ただし杭から桟橋の距離が釣り座によってまちまちなので、できれば竿は15~21尺は準備したい。

仕掛けについて

タックル例

仕掛けの注意点は道糸とハリスの号数差を設けること。杭周りを狙う釣りだと、杭にハリを引っ掛けてしまったり、沈みオダに根掛からせたりする。両バリが掛かることが多いので道糸切れを防ぐには、ハリス号数×2以上を使ったほうが安全だ。

一例はハリス0.3~0.4号、道糸を0.8~1号にすれば安心だろう。アベレージサイズが小さいのでハリスは0.3号でも十分。さらにハリも仮にグラン鈎なら4号を最大にしたい。中小型メインならば大バリは百害あって一利なし。

エサについて

エサはグルテンセットでスタートして、魚が寄ったら両グルテン。これが同沼の理想的展開だ。

アベレージが小さいとエサのタッチを軟らかめにしがちだが、ここではその逆。魚影密度が半端じゃなく濃いので、まずは硬めの方向から入るほうが失敗が少ない。

軟エサまたは開きやすいタッチで、ナジミ途中にアタらせる作戦もあるにはあるが底釣りの〝教科書アタリ〟に比べてヒット率の悪さは否めないだろう。それに底釣りをしているのに、落ち込みアタリばかりでは味気ない。底に落ちつけて釣りたければ、やはりそれなりにエサ持ちするタッチを考えたい。

ただし重くするのはよくない。置きバラケ的に使うダンゴならいいが、食わせるグルテンは比重が軽めの硬ボソタッチが同沼ではいい。

なお中小ベラの動きが少なく良型ポツポツの時合いなら、段差の底釣りも視野に入れよう。ウキ~穂先が余り気味で誘いがかけづらく流れにも弱くなるが、固形物の食わせなら待てる強みがある。

バラケもグルテンセット以上の効果を見込めるので、中小ベラが食い渋ったと感じたら試す価値はある。逆に中小型がよくウキを動かすなら、かえって段差の底釣りは釣りづらいだけ。

<週刊へらニュース APC・中村直樹/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
明善谷沼
料金…入釣料¥400。駐車場代金¥200。エン堤を狙う場合は釣り台必携。
この記事は『週刊へらニュース』2019年01月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。