食べることが好きな私は、卵でおなかがパンパンのマダカ(フッコ)を狙って釣行する。「セイゴ・マダカ・スズキは夏でしょう」と言われるが、この時期の魚は私にとっておいしい食材なのだ。卵に栄養を取られるせいか身は細くなるが、その分たっぷり脂が乗っているし、卵の煮付けは絶品。毎年「絶対に食べてやる」と気合を入れて釣行している。
外道のアナゴの猛攻・・
今回のタックル図今年の冬はテナガエビはやめてアオイソメでチャレンジする。
そこでいつもお世話になっている高砂屋に立ち寄り、大将と奥さんに店内に魚拓を貼ってもらえるサイズを釣ってくると宣言して出発した。
12月23日、愛知県常滑市の大野漁港に到着すると、サオを出したかった堤防には柵があり、その先は通行禁止。
そこでスズキを釣ったことがある漁港の南側に決定した。
風もなく、海は超凪の状態だ。早速アオイソメをハリにチョン掛けにして流してみるが、ド干潮のため水位が低く、何度も根掛かりしてウキが止まってしまう。これでは極端にウキ下を短くしないと釣りにならない。
特に堤防から5mくらいは大小の石がゴロゴロだ。それでもなるべく海底スレスレになるように狙っているためか外道のアナゴがハリに乗る。
ウナギと同じで体を丸めてハリを外そうとするためハリスはグジャグジャ。毎回新しいものに取り替えなければいけない。大きなアナゴならお持ち帰りだが、どう見てもリリースサイズばかりで、6匹の釣果だった。
午前2時半を過ぎたころ、ニョロニョロではなくやっと魚らしい型(?)のカサゴがウキを引っ張ってくれた。これで退屈しのぎができると喜んだが、すぐにウキの動きはなくなってしまった。
250m先で重量級ヒット!
「マダカよ、食らいついてこい!」と5分と待たずにリールを巻いて投げ込んでいると、やっとその時がやってきた。
ウキが小さいため遠投できず潮に乗せていたが、海面に浮いているはずの赤いウキがなくなった。
ウキがないということは、獲物がハリに乗って引っ張っているのか、またはまた根掛かりか。そう思っていると、一気にミチイトがピーンと張り、250mくらい沖では獲物がハリを外そうと暴れている。
イトをたるませると間違いなく逃がしてしまう。ミチイトはナイロン5号なので切れることはないと思うが、何度もエラ洗いをして抵抗する。これだけサオに伝わる重さがあると…。
期待はどんどん増していく。
81cmのランカースズキ(シーバス)!
気合を入れて最後のタモヘの取り込み。そして午前2時50分、今シーズン初めての大物を仕留めることができた。
ズズキサイズゲット!釣友の山下君に記念撮影をしてもらい、さらにスズキを追加して納竿した。
「ただいま~」と高砂屋に飛び込み大将に釣果を披露。再度検寸してもらった結果、81cmの立派なスズキだった。魚拓もサービスしてもらい、宝物がまた1枚増えた。
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