朝晩の厳しい冷え込みが続き、布団から出るのが必死な今日このごろ。季節風が厳しい状況のなか、紀州釣りのクロダイはパッとしない。そこで天候が最高だった12月19日は、急きょ遅番を利用して久しぶりにメバル狙いで出かけた。
南知多町の師崎漁港へ!
午前2時すぎに起床。
想像していた通り風は弱く、あまり寒くない。
これなら何とかなりそうだと思い、師崎方面に車を走らせた。
本命ポイントは豊浜だが、いつも入る堤防や釣り桟橋は台風の被害により立ち入り禁止となっている。
そんなこんなで思いついたのが愛知県・南知多町の師崎漁港・新堤(通称・四畳半)だ。
メバルの活性がいい時期は良型が釣れるので、このポイントに賭けてみた。
幸いなことに今が満潮の時間帯。
一番いいときだ。
ちょい投げブッコミ探り釣り
3時間ほどのサオ出しなので、早速準備に取りかかった。
今回は長ザオではなく、トラブル防止のためにスピニングリールとインナーロッド1号5.3mを使用する。要するにチョイ投げブッコミの探り釣りだ。
エサは昨年冷凍保存しておいたイサザ。
チョイ投げだとラインの角度がないため根掛かりが激しい。
そこで捨てイト部分を長くして、ハリをなるべく底に着けないようにしたい。
よって仕掛けは自作の2本バリを用意。
ハリはメバルの7号。
投げるときにイサザが飛んでも何とかなるように、1本のハリに4匹ほど刺す。
入港する漁船に注意しながら沖堤に向かって投入した。
夜釣りでは、サオ先に付けた光るぎょぎょライトがラインの位置や角度、またサオの張りまで知らせてくれる。
とても重宝する代物だ。
22cmメバルから!
その光を見ていると、早速ツンツンとサオ先が動いた。だがそこまでで食い込みがない。
仕方なく仕掛けを回収すると、エサが半分かじられていた。何かが食っている。
イサザを付け直して再投入。ラインを張り気味にしていたとき、今度はサオ先にツンツンと鮮明なアタリが出た。
アワセを入れなくても良かったが、クロダイ釣りの癖でアワせてしまった。なかなかの引き込みがサオを通して伝わってくるが、姿は見えない。
初物なのでラインを持ってゆっくり手繰り寄せると、なんと22cmの良型メバルがしっかりハリ掛かりしていた。
エサ取りはちびカサゴ
満潮の時間帯、ここは時合いだと読んでエサをハリに刺して手返し良く投入する。するとアタリは出るが、なぜかハリ掛かりしない。
どうして?
エサを1匹にすると犯人が分かった。ハリ掛かりしたのは5cmもないカサゴ君。
このエサ取りが邪魔をしてメバルの姿が見えないのだ。小カサゴだけでは時間がもったいないので、エサを多くして時間をかけてアタリを待つことにした。
しばらくすると、クククーッとサオ先まで感じる大きなアタリが伝わってきた。
ここでしっかりハリ掛かりさせる。この力強い引き込みはメバルに間違いないだろう。
やっと2匹目のメバルが堤防に上がった。
最初の小さなアタリをスルーして残ったエサでメバルにアピール。少しサオ先で上に誘ってゆっくり下げたとき、クククーッとこれまたいい引き込みがサオを揺らした。
再び20cm超メバル!
堤防に上がったのは20cmオーバーのメバルだ。
久しぶりのメバル狙いで20cm超を手中にできたので、明日のおかずはメバルの煮付けに決まった。
予定の3時間が過ぎたが少し時間を延長。再度良型のアタリが出てサオが曲がったが、19cm、17cmとサイズダウン。
もう1匹と欲を出してトライするが、釣れるのはチビカサゴと10cmほどのメバル君。
夕方からの仕事を考えて納竿とした。
ここ数年ダメだったメバルだが、今回20cm超が顔を見せてくれたので、今年は食いがいいのかもしれない。
<週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫 /TSURINEWS編>
師崎漁港