琵琶湖周辺の初夏の名物、小アユ。定番の天ぷらが絶品ですが、いくつかのポイントを抑えておかないと思わぬ失敗をしていまうことも。ここでは、小アユを天ぷらにする上で知っておきたい豆知識をご紹介したいと思います。
【保護水面・禁止区域(区域を指定した採捕禁止期間)|滋賀県】
小アユ以外にも応用できます
小アユ釣りのもうひとつの醍醐味、いやむしろこっちがメイン!という方もいるかもしれません。今回は小アユの調理編、天ぷらについてレポートしたいと思います。
天ぷらなんて別に調べなくても衣つけて揚げるだけやろ~と思ったそこのあなた、確かにそうなのですが、ひと手間加えるだけで完成度が1ランク2ランクアップしますので、是非参考にしてみてください。
美味しい小アユが気軽に釣れる、初夏の琵琶湖ならではの楽しみ。
小アユの天ぷら、基本的な作り方
1. 小アユを洗って水を切り、片栗粉をまぶす。
2. 水(出来れば氷水)に同量の小麦粉を入れ、衣を作る。
3. 衣をつけた小アユを180度の油で揚げて完成。
以上が基本的な作り方。
これだけでも十分美味しい天ぷらに仕上がるのですが、ちょっとしたことを意識するだけで、さらに美味しく仕上げることができます。
適当に揚げると……
釣ってきた小アユに衣をつけて、油へ。一見美味しそうに見えても、いざ食べてみると「あれっ、何か違う」となったことはありませんか?
まずは失敗例を挙げてみます。
失敗例1:食感がジャリジャリ
これは小アユ釣り初心者がよく陥ってしまうケースです。
原因は小アユが砂をかんでいる、つまり内臓に砂が入っていることで、川で釣った小アユは砂をかんでいる場合が多く、注意が必要です。
内臓を取ってしまうのが確実ですが、取りたくない場合は小アユの腹を押さえて消化管の内容物を絞り出すという方法もあります。
なお、琵琶湖の湖岸で釣ったものは砂をかんでいることは稀であるため、そのまま調理することができます。
失敗例2:腹が裂ける
天ぷらを揚げている最中に爆ぜないようにするには、あらかじめ水分をよく拭き取っておくことはもちろんですが、小アユの場合はそれでも爆ぜてしまうことがあります。
これは内臓の水分が水蒸気となり、逃げ場を失うことで爆発することが原因です。
こうなると当然腹が裂け、ハラワタも減ってしまうので、小アユの天ぷらには欠かせない苦みを損なってしまいます。
要するに水蒸気の逃げ道を作ってやればいいので、小アユの腹に爪楊枝で穴を開けることで、防ぐことができます。
内蔵も美味しい小アユ。天ぷらにするなら腹に穴を開けて蒸気の逃げ道を。
もちろん内臓をとってあるものに関しては、何もする必要はありません。
いかがでしたでしょうか。なんてないことではありますが、上記の2点を意識して、美味しい天ぷらを召し上がってください。