大物や高級魚がお手軽に狙える♪海上釣り堀に夢中【釣り方編】

大物や高級魚がお手軽に狙える♪海上釣り堀に夢中【釣り方編】

海上釣り堀は、足場がよくお年よりから女性、子どもまで誰もが楽しめ、あこがれのマダイや青物、滅多にお目にかかれない高級魚が手軽に狙えるとあって、近年ブームとなっている。
そんな魅力の海上釣り堀攻略法を、フィッシングライターの森永誠さんに解説してもらった。
ぜひ、記事を参考に、多彩な魚種が狙える春の海上釣り堀を楽しんでみよう。

概要編はこちら

この記事は『週刊つりニュース関西版』2017年4月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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海上釣り堀 海釣り施設

エサのセレクトが意外と重要

海上釣り堀のエサは実に豊富。

春のシーズンに絞るとマダイ、シマアジ狙いはネリエ中心に黄色の生エビ、アオイソメ、ササミ、キビナゴ、カツオの切り身、生きアジ、生きエビが使われる。
特にネリエは種類が多くてセレクトに迷ってしまう。

その中で黄色のネリエはマダイへのアピールが高いので、必ず持参したい。

すべてのエサを購入すると高額になるので、私はネリエ、生きアジ以外は2、3人で使うように工夫している。

ネリエは1粒を使うのではなく2、3粒丸め、ハリをすっぽり隠して使うのが基本。

また、黄色と茶色のネリエのミックスや、黄色の生エビをハリに刺してネリエを覆い包む方法も効果的。

ネリエの使い方は正解がなく、オリジナルで楽しめるのもこの釣りのいいところだ。

黄色いエサはマダイやシマアジに効果的なことがある。

活アジは鼻掛け、あるいは背掛けにして泳がせる。

あまりにも元気よく泳ぐようなら尻ビレや胸ビレをカットするのも賢い方法だ。

活エビは尻掛けやホホ掛けと好みでいい。

尻掛けの場合は目立たせるため2、3匹刺すのも効果的。

最近の注目はササミや生エビ、魚の切り身にアミノ酸を振りかける、あるいは市販の液体に漬け込む方法だ。

私の仲間もよくやっていて、釣果アップを目にしている。
オリジナルエサで釣った喜びは一味違うと大好評。

海上釣り堀はエサの強化商品を試すのにもうってつけ。

時合いがきたら手返しよく釣るのがコツ

海上釣り堀はスタッフの合図があってから釣りスタート。

スタート前、あるいはスタート直後にマダイなどを放流するので、この時間帯はゴールデンタイム。

いかにトラブルなく手返しよく釣るかが釣果の鍵となる。

スタート時に気にしたいのはウキ下設定。

春のベストシーズンといってもまだ水温は低い。
すなわち底中心にウキ下を設定するのが基本。

とはいいながら底スレスレは根掛かりを招いてしまう。

根掛かりは魚を散らしてしまうので、スタート時のウキ下は底から半ヒロ上が基本だ。

さらにスタート時はヒットした魚をバラしてはいけない。

特に底バラシは釣果ダウンにつながるので、アタリがあっても早アワセをしないでしっかりと食い込ませよう。

スタート時は食いがよくても時間の経過に伴い食いはダウン。
ここからが釣る人、釣れない人の差が出てくる。

釣る人はエサのローテーションをマメに行い、仕掛けを頻繁に動かす誘いも欠かさない。

さらにウキ下は何度となく調整してアタリを拾っていきたい。

釣れない時こそ積極的に攻めることが釣果アップのコツといえる。

マダイ狙いにシマアジもヒットするが、水温が上昇するにつれて浅いタナまで浮いてくる。

日によってはシマアジの回遊を目にする。

完全に浮いていたらウキ下を浅くする、あるいは見釣りで狙うのもいい。

青物狙いが海上釣り堀の華

青物が掛かったら周りの人は仕掛けをあげて協力しよう。

青物を放流したら太仕掛けで活アジを中心にカツオの切り身、キビナゴ、活エビなどで狙う。

活アジを使うときも誘いは欠かせない。
泳いでいた活アジが不規則に動きだしたら青物が接近した証拠。

そして待望のアタリは、ウキがスーっと沈む。

ここでアワせずに完全にウキが沈んでから大きくアワせてやろう。

ヒットしたらすぐに「青!」と周りの人に青物が掛かったことを伝えよう。

すると周りの人はオマツリ防止、青物の取り込みに協力とばかりに仕掛け回収をしてくれるはず。

青物とのやり取りはドラグを使って慎重に行いたい。

ポンピングで寄せて、走られたらドラグでジー、これを繰り返してタモに導くといい。

地区によって貸し切りイケスでは青物の追い食いが可能。

ヒットさせた青物をすぐに上げずに走らせ、その後ろを走る青物をほかの人がヒットさせるという釣り方。

この追い食いで入れ食いになることもある。

誰もが大物に出会えるチャンスがある海上釣り堀。
特に春は食いが高まるいい季節。

初心者の方も気の合った仲間やファミリーで出かけてみてはいかがだろう。

概要編はこちら

<週刊つりニュース関西版 森永誠/TSURINEWS編>

これだけの釣果があがることも海上釣り堀では珍しくありません。

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