エリアトラウト釣りにおけるエステルラインのススメ メリットとデメリットを解説

エリアトラウト釣りにおけるエステルラインのススメ メリットとデメリットを解説

近年ライトゲームを中心に注目を浴びているエステルライン。ここ10年程で各メーカーから色付きのものやクリアーのものまで様々な号数も販売されている。硬くて張りがある低伸度ラインが果たしてエリアトラウトに通用するのか。今回は、エリアトラウトでエステルラインを使う場合のメリットとデメリットを比較しつつ私なりの使用方法を解説したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

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福岡崇史

1985年生まれの会社員。釣り好きが高じて大学・大学院で生物地理を研究。アジングやライトゲームが得意。

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ルアー&フライ トラウト

リーダーの工夫でバラシ軽減

ではアジングとトラウトでの使用で異なる点は何か。トラウトはアジに比べてトルクが太いので、掛けた後からのいなし方が重要になる。つまり、ラインに掛かる重量が大きいことでラインブレイクを起こしてしまう事が想定される。

そこで重要になってくるのがリーダーの存在。私の場合、極力エステルラインに負担を掛けないためにロングリーダーを使用している。アジングでは50cm前後を取る場合が多いが、エリアトラウトの場合はおおよそ2~3ヒロ(3m程度)は取るようにしている。

実はファイト中よりもネットに入れるタイミングで暴れられてバラす事も多い。そこでリーダーをリールまで巻き込んでしまって最後はリーダーで勝負をする方が確実であると考えているためである。

フロロorナイロンを状況で使い分ける

リーダーにするラインは一般的にはフロロカーボンが多いが、エリアトラウトの場合は、伸びることでバラしを防ぐ意味やフロロカーボンの硬さ故にアタリを弾いてしまうこともあるため、ナイロンリーダーも多用する。

特にシビアな状況になればなるほどナイロンリーダーを使うことが多い。エステルライン自体は、ここ10年程で注目されてきたラインであり、素材の特性上使いづらい場面もあるが、それ以上にシビアな状況をクリアできるメリットの方が大きいので最近では使用率はどんどん上がっている。

しかし、まだまだ研究の余地が多くあるラインと考える。使い方の工夫でさらにエリアトラウトは進化するだろう。

<福岡崇史/TSURINEWSライター>