今回からのテーマは「両ダンゴのチョウチン釣り」。茨城県古河市にある三和新池での実釣を交えながら、この釣りのキーポイントを考えていこう。〝秋はタナを釣れ〟とはよく言ったものだが、これはチョウチン釣りにこそふさわしい格言。竿の長さでタナを決め、良型かつ食い気のある魚を探しチョウチンらしく豪快なアタリを楽しむ。両ダンゴシーズンも終盤に突入。今一度、この釣りに向き合ってみよう。第1回は同池での実釣編。
エサのタッチで反応探る
こうなると落下途中の魚に反応させて、ナジみきるまでに食わせるしかない。ハリスを伸ばす。オモリを飛ばす。ウキを小さくする。ハリを小さくするなどの手段が考えられるが、戸張が講じた策はエサのタッチ。タナまで持てばいいことを条件に極軟タッチへ。持たない場合はハリ付けのサイズで対応する。
小エサのネバタッチという方法もあるのだろうが、それでは完全な小ベラ狙いになってしまう。今はダメでも多少ボソっ気が残るエサを打ちきれば、そのうちいいヘラが回ってくる。目先の釣果に走らない戸張らしい判断だった。
しかし期待とは裏腹に良型がタナに溜まる気配は薄く、釣れてくるのは中型メイン。ただしヒット率が向上したのはうれしい誤算でもあった。
成績は振るわなかった戸張だったが「チョウチン両ダンゴが楽しめる期間はあとわずかなので、今一度豪快なアタリを楽しんでもらいたい」と締めくくった。
<週刊へらニュース 戸張 誠/TSURINEWS編>
三和新池