12月15日、今回の釣り場は11月にブリが釣れて話題になった福岡・京都郡・苅田港北海岸にあるバイオ発電所前でのチヌフカセ釣りだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)
福岡・苅田でフカセ釣り
この釣り場、まだ東側が工事中のため立ち入りが禁止されている場所があるのでくれぐれも立ち入らないこと。釣り場は岸壁なので足場はよく、車着け可能な釣り場だ。重い荷物を運ぶ重労働もない。
今回は北海岸西側の一番角の手すりはしご横に釣座を構えた。理由はテトラが入っているから。冬場のこの時期、特に12月から2月まではチヌが越冬できる場所(テトラや捨て石、藻場周辺)が釣れるポイントとなる。また、近くに発電所の水門がり、発電所から冷却に使った海水よりも温かい水が流れてくる。そのため周辺の水温より高めになるというわけだ。
まきエサは、ここは潮流れが緩いためチヌパワームギスペシャル3.5kgにオキアミ生Lの8分の1角を小さく砕いたものを混ぜる(オキアミは必ず8分の1角以上入れること)。まきエサは麦や大粒コーンが多く入っているためチヌの視覚に強烈にアピールする。
仕掛けは、ここでは満潮時に水深が約8mに達するため高感度棒ウキの半遊動仕掛けとした。ウキは内海チヌEV1号、遠投水中スリムマイナス1号、ハリス1.25号を2ヒロ、ハリスの中間点にはガン玉G2を打ち、ハリはチヌバリ2号を使用した。エサはオキアミ生Lの尾をハサミで切り、オリゴ糖とみりん、酒カス、赤ワインを別々の容器に入れて3回ずつスプレーしたものを使用した。
ポイントの釣り方
ここでこの場所での釣り方を説明しよう。釣座は水門の左側(手すりのはしごの左側)。これは水門から流れでる海水と潮の満ち引きによって発生する反転流が合流する場所(潮流れがたるむところ)が、この釣座の正面なのだ。この時期のチヌは動きが鈍いため潮流れの速い(水門から出る海水)本流で釣るよりも、反転流と合流する場所で釣ることが大切だ。
釣座が決まれば次は仕掛け作り。釣り始める前に正確にタナ取りをする。私は正確なタナ取りを行ってからウキ下を30cm深くするように決めている。海底はフラットではないからだ。次はまきエサの打ち方だ。潮流れがたるむ場所を見つけたら釣り始める前に、その場所にまきエサを十分打って、海底にまきエサを集め、チヌを寄せてから釣り始める。次に大切なのはまきエサとつけエサを同調させること。チヌのポイントは潮流れが緩いので、比較的容易だと思う。