茨城の広域解禁の12月が差し迫ってきた11月20日(日)、鹿島新港の桜井丸のヒラメ乗合の様子を取材した。海況が悪く、また船酔い者が続出したため数は伸び悩んだが、最大3.5kgを頭に0~6尾の釣果が出た当日の釣りをリポートする。
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版・岩下)
桜井丸でヒラメ釣り
茨城の広域解禁の12月が差し迫ってきた11月20日(日)、鹿島新港の桜井丸のヒラメ乗合に乗船した。
4時を回るころには、すでに宿前はファンで賑わっていた。この日はマダコとヒラメの各乗合とヒラメ仕立がスタンバイ。4時半から受け付けが開始される。
桟橋前にある乗船ボードの席札のキャップを取って乗船手続きをしていると、櫻井正雄船長が買い付けたエサのイワシがトラックで到着。船にエサが移されて準備万端。
この日は、10月に新しく加わった第22桜井丸がマダコで先に出船。続いて第23桜井丸がヒラメ仕立で、第27桜井丸がヒラメ乗合で、櫻井正雄船長の舵取りで5時10分に港を離れた。
当日のタックルと水深
まだ暗い海を北上し、航程約20分でスローダウン。前日の午後に強風が吹いたためか、沖はウネリが残るコンディション。
水温は19.4度、鹿島沖の水深20~30mのポイントを探る。
「水深27mです。やっていいですよ」のアナウンスでスタートフィッシング。
釣り座のオケには活きイワシが数尾準備されているので、常設の柄の付いたカゴですくい上げてエサ付けし、仕掛けをおろす。
暗いうちから船中本命登場
早々に右舷トモから4番に入っていた西山さん(真岡市)が、船中1尾目をキャッチ。まだ日が上がらない暗闇のなか、続いて右舷ミヨシ2番に入る杉田さん(毛呂山町)が続く。そして、その右隣の杉田さん(水戸市)にもヒット。
右舷大ドモの親子が連発
6時を回り、水平線に薄っすらと朝焼けが出始めたころ、右舷大ドモで息子と竿を出す江戸川区の熊倉さんが3.5kgを上げた。
その隣では電動リールを操る熊倉くん(小3)が竿先を見つめている。
すると、見事な竿さばきで本命のアタリをとらえ、やりとり開始。アシストに入る仲乗りの差し出すタモに本命が滑り込んだ。ヒラメは今期2回目とのことで、そのあとも次々とヒットさせ、5尾を釣って次頭に。
ちなみに、啓太くんは昨年春から父親に連れられて釣りを覚えているとのこと。とくに同宿のルアー青物がお気に入りだとか。
貸し道具のグループも本命
左舷は、大ドモから5番まで、会社の仲間で初ヒラメ釣りに来たという田中さんグループ。レンタルロッドでもしっかりと本命をキャッチ、うれしいゲストのソイも釣り上げた。