春の乗っ込み期に人気を博す千葉県市原市にある高滝湖だが、この時期も面白いのをご存じだろうか。春ほど大型は出にくいものの、背が張った美ベラが顔を見せ、時には尺半クラスも交じる。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 編集部)
高滝湖の概況
上流の境橋付近で、今年は大がかりなしゅんせつ工事をおこなっている。そのため低水位状態で、通常満水では見えなかった護岸が露出している所もある。国交省の直近ダム情報では平常満水からマイナス1.2m表記となっているが、護岸の様子から察するにもっと低いような感じが見受けられる。
釣況としては完全な午後時合いで、とくに夕まづめはチャンスタイム。アベレージサイズは尺前後だが、それでも高滝湖独特の幅広背高のザブトンベラが顔を見せる。いい時には尺半クラスも顔を見せてくれるので、常連の多くはそれを狙っての釣行だろう。
特に夕まづめはウキが動きっきりになったりもするので、午後から半日狙いでも十分楽しめる。オデコ覚悟の釣りではあるが、同湖特有の美ベラを1枚でもモノにできれば満足感は高い。
ポイント
高滝湖のポイントを紹介しよう。
(1)田んぼ前
県道81号線の橋~小佐貫橋間の左岸のみ。道路側に田んぼがあり、そこに数台駐車可能。県道橋のたもとにも無料駐車場があるが、やや遠いのでカートなどがあると便利。護岸の傾斜が急で釣り台が設置しづらいのが難点。とくに雨後は滑りやすいので滑落には要注意。ここで釣りをする場合は念のためライフジャケットを着用したほうが安心だ。竿15~21尺。
(2)寿司店前
直近ではもっとも釣れているポイント。平常水位では水没していた水平護岸が減水のため露出していて釣り台が設置しやすい。店前付近にある排水口付近~ボサ前が人気で、それより上流は釣果が落ちるようだ。竿15~21尺。
(3)せせらぎ広場前
大量の浮遊ゴミや流木が川筋のコーナーに溜まっている。ゴミ近くは立ち木などが水没していて根掛かりが多く底釣りは不可。やるなら宙釣りだが、アタリは出にくいだろう。田んぼから流れ込む排水口(今の時期は水がない)付近なら長竿を振れば底掛かりは少ない。タチが4本前後と深いのでコイやマブナは多いが、まれに良型が顔を見せる。