窓を開けると金木犀の甘~い香りが飛び込んでくる。天気予報では最高気温が23度前後と何をするにも動きやすい季節にになってきた。おいしい天ぷらが食べたいなぁと口を滑らせたら「食材は自分で釣ってきたら」と両親から。そのため10月19日は、家内と一緒にデート気分でハゼ釣りに出掛けることになった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・永井博文)
愛知の堤防でハゼ釣り
尾張中央道をどん詰まりまで南下したところが今回の釣行場所。車を駐車して防潮堤を降りれば魚が待ってくれている。
釣り場に着くと、すぐに家内が「暑~い」と一言。南を向いて釣るので水面の照り返しが強く、やはり日焼けが気になるようだ。そこで釣行時間は1時間に。家内のスマホできっちりアラームがセットされた。
軽いサオが一番なので、タックルはクロダイ用の落とし込みザオと両軸リールを使用する。市販の3本バリ仕掛け、エサはイシゴカイのハーフを購入してきた。
二人三脚で数を伸ばす
1投目から順調にハゼ君がハリにくらいついてくれるので病みつきになる釣りだが、そんなときこそ水分補給を忘れないように。家内が水分補給をしている間に、私は仕掛けをチェックして生きの良いエサを付ける。いつでも再スタートが切れるようにしなければ時間の無駄だ。手返しを早く、上手にするかが「大名釣り二人三脚」の醍醐味であり、ベストの釣果につながる。
家内は私の一番弟子。言ったことは間違いなく実行してくれるので、必ず釣らせることができる。ハリに魚が乗り、ウキをキューンキューンと豪快に引っ張っていく。ひと呼吸してからアワせるようにとアドバイス。3本バリに2匹3匹と掛かるので、面白いように釣果が伸びていく。
オマツリや根掛かりもあるが、すぐに立て直してクリア。またハゼ君だけではなくミニミニセイゴ君まで遊んでくれた。
2度目の水分補給を済ませてラストスパートと思っていると、足元にじわじわと海水が迫ってきた。満潮は午後2時45分だったので、午前11時にスタートと高をくくっていたが、制限時間の1時間を待つことなく納竿となってしまった。
潮の満ち引きにご注意
愛車に戻り車窓から下を見ると、先ほどまで釣っていた場所は水没しており間一髪だった。
私たち大人はすぐに移動できると思うが、子供連れの釣り師の皆さん、潮の満ち引きはあっという間に動くので「アレ」と思ったらすぐに移動してほしい。それが楽しい安全な釣行につながる。
釣行時間が短くなってしまったこと、家内の誕生日がやってくることもあり、スイーツ店に立ち寄って帰宅した。2人にとってお付き合いを始めたときのような甘~い時間が過ぎた。いつまでもこの気持ちを忘れないようにしなければ。だからゴマスリも大切だ。