海釣りをしていると、どうしても避けて通れない釣り道具の塩害。ロッドガイドが錆びたり、ルアーのハリが錆びたりと、筆者も度々泣かされてきた問題です。今回は特に塩害を受けやすい、リールのラインローラーをメンテナンスする方法を紹介していきます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターTatsu_Yoshi)
ラインローラーの役割とメンテナンス
そもそも、ラインローラーとはどのような役割を持ち、故障すると釣りにとどのような影響を及ぼすのかを説明していきます。
![リールの【ラインローラーのメンテナンス術】 釣り歴2~3年目が危険?](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/dd90931b39ca6297d42c98d17987c22d.jpg)
ラインローラーの役割
ラインローラーの役割は
・巻き取るとき、回転しラインとの摩擦を抑えることでダメージを減らす
・巻き取るとき、適度なテンションをラインに掛け糸フケをなくす
・フッキング後、魚の抵抗に対して回転することで衝撃からラインを守る
などになります。
ラインの絡まり、キャスティング時の高切れなど、ライントラブルのほとんどはラインローラーの不具合が原因です。リール性能を維持するためには、もっとも重要なパーツになります。
メンテナンスの重要性
定期的なメンテナンスを行わないと、ラインローラーに塗られているグリースが固着したり、侵入した塩水によって錆びたりして回転しなくなります。その結果、”スプールからラインがスムーズに放出されず、沖のナブラに届かない”や”大物が掛かった時、ラインが摩擦負荷に耐えきれずに切断”といったことも。ラインローラーのメンテナンスを怠ることで、釣果に大きな影響を及ぼす可能性があります。
海釣り歴2年~3年が危険な理由
海釣り歴2~3年が危険な理由は、ラインローラー自体の寿命が約2年であるため。釣りの楽しみを知り、探求心・向上心は高まるばかりの2~3年目は道具のケアまでは気が回りにくいものです。ラインローラーに不具合があっても気づかず、いつの間にかベアリングが錆びて回らないなんてことも。これでは、せっかく大物を掛けても、ラインローラーの不具合や故障でバラす結果になりかねません。皆さんはそうならないよう、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。
メンテナンスに必要な道具
メンテナンスをする際に必要な道具を紹介します。絶対に必要なものや、あると便利なものなど幅広く紹介していますので、必要に応じて準備して下さい。
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ドライバー
これがないと始まりません、ドライバー。リールの種類によってマイナス・プラスに違いがあり、サイズにも違いがあるので適合するサイズを選んでください。
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パーツクリーナー
これが最も重要な道具になります。ラインローラー内の各部品についている油汚れや、塩分を洗浄するために使います。通販サイトなどで比較的安価に購入できます。
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部品入れ(トレー)
分解した部品を入れておくトレーになります。ラインローラー内には細かな部品がたくさん入っており、作業中気づかず紛失なんてことも。100均のプラコーナーにあるもので十分なので、使用することをおすすめします。
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キッチンペーパー&綿棒&楊枝
各部品の油汚れを落とし、小さな部品の目詰まりやグリースアップの際に使用します。
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グリース
各部品の洗浄後、必要箇所にグリースアップします。ラインローラーの性能を正常に且つ長く発揮するためにも必要となります。工業用グリースだとリール内部のゴムを溶かしてしまう商品もあるので、大手釣り具メーカーから発売しているグリースを使用しましょう。
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洗浄容器(いらないコップなどの容器)
パーツクリーナーで各部品を洗浄する際に使用します。なくてもできますが、パーツクリーナーを噴射すると、周辺にも飛び散ってしまいます。飛散防止に役立つので、おすすめです。
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あったら便利なアイテム
ピンセットは小さい部品をつかむ際に重宝します。手先が不器用な著者にはマストアイテムです。ネジ山保護ゴムは、ネジ山が削れてしまうことを防ぐために使用します。小さいネジなどでは特に削れやすいので重宝します。100均で売っており正式名称はシリコーン伸びラップです。
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