これからシーズンを迎える秋イシ(イシダイ、イシガキダイ)釣り。一年のうちで最もエサ取りの多い時季でもある。今回は、その対応策に的を絞り、「秋イシのエサ取り対策」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
ステップアップ解説
ここからはステップアップとして、エサの種類を増やす方法を紹介する。とは言え、「磯に上がった後では遅いのでは」。それなら現地調達しよう。
磯ガニ
磯でよく見かける磯ガニ。意外にエサ取りに強く、獲れる確率も高い。タイドプールや磯際にいるので、割合簡単に入手できる。使い方はガンガゼよりもラク。大きいものは半分にしてハリ付け。小さいものは1匹掛けにする。
ジンガサ
次によくいるのがジンガサ。磯ガニと同様で、磯際に張り付いている一枚貝だ。獲り方は貝のフタの隙間にナイフの先端をそっと入れ、剥すように持ち上げれば岩から剥がれる。これを殻から外し、ハリにちょん掛けにする。この時、貝のワタが取れないようにうまく取るのがコツだ。
アナガゼ
最後はアナガゼ。ガンガゼよりも小さく、かなり硬い。現地で調達できるエサの中で最強と言われる。磯ガニと一緒にいて、小さい穴を住みかにすることから「穴ガゼ」と呼ばれるようになった。
獲り方はカニやジンガサよりも簡単。タイドプールにいるので、見つけたらナイフの先端を使ってそっと剥ぐと、フワッと獲れる。あとは素手ですくい上げる。ガンガゼよりもトゲが太くて丸いので、手に刺さることは少ない。ハリに付ける際はガンガゼと同じ要領でOK。
現地で調達できるエサ、エサ取りが多い時は、ぜひ試してほしい。意外なゲスト魚も釣れるかもしれない。
<松田正記/TSURINEWSライター>