【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん

神奈川県中央部を流れ、平塚・茅ケ崎市の境で相模湾に注ぐ川が相模川。今回は相模川の、アユ釣りオススメ地区を紹介するので参考にしてほしい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

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淡水の釣り アユ釣り

相模川オススメ釣り場紹介

神奈川県中央部を流れて平塚・茅ケ崎市の境で相模湾に注ぐ川が相模川。山梨県の山中湖を水源とし、山梨県内では桂川、河口近くでは馬入川と呼ばれる。また、古くは鮎川とも呼ばれ、昔から鮎漁が盛んな土地柄。

今では、相模ダム、沼本ダム、城山ダムと多くのダムで分断され、水量の減少や大雨後の濁りなどでアユの生息環境は良いとは言い難い。山梨県までの天然ソ上はないが、城山ダム下まではソ上がある。

4月1日から始まった相模大堰での天然ソ上調査では、17日までに推定500万尾が確認されており、天然ソ上は例年より多くなると思われる。その他、本支流で10t以上のアユが放流されている。トモ釣りが行われているのは、城山ダム下の新小倉橋から国道129号線の新昭和橋の約10kmの区間。その下流域でも釣りは可能だが、コロガシ、ドブ釣りをする人が多くなる。

相模川は、相模川漁業組合連合会によって管理されており、相模川第一漁協、相模川第二漁協、相模川漁協、厚木観光漁協、中津川漁協、津久井漁協の6つの漁協により構成されている。漁連全体の釣り場としては、本流はもとより、支流の中津川、中道志川も含まれている。漁連内の釣り場は、同じ遊漁券で釣り場を変われるので、釣り人にはありがたい。

アユ釣りオススメエリア

トモ釣りのメインエリアは、相模川第一漁協が管理する本流の上流部。同エリアは、大きく分けて、小倉・上大島地区、葉山地区、田名地区に分けられる。

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん相模川高田橋周辺略図(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

小倉・大島地区エリア

小倉・大島地区は、小倉橋下流から上大島キャンプ場下流まで続く広い釣り場。小倉橋下流には大きな中洲があり、右の流れには支流の串川が合流する。瀬、トロ、チャラ瀬ありとさまざまな流れが点在する。

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん上大島(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

本流筋は左の流れで、水深があり押しが強い。諏訪森下橋上流は深瀬、その下流はトロ、トロ瀬、急瀬、早瀬と続き、大島キャンプ場下で右岸の分流と合流する。左岸にはオトリ店があり、入川しやすく常に釣り人が多い人気場所。オトリ店前は好ポイントで数が出るため常に混雑している。

合流点より下流は急瀬、ザラ瀬と続き、鵜止まりの淵へと続く。この急瀬は上大島の一本瀬と呼ばれ、このエリアでは超一級のポイント。初期は数、終期は型が狙える。昨年はお盆過ぎから26~28cmが交じり始め、終期の大アユ釣りのポイントだ。

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん終期の魚(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

葉山島地区エリア

葉山島地区は、葉山島エン堤から小沢頭首工上の大トロに続く流れ。エン堤下から流れが左右に分かれ、右岸の流れが本流筋。瀬、トロ瀬と続いた後、チャラ瀬、早瀬、大トロへと続いている。

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん葉山島(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

左岸の流れは水量が少なく普段は釣りにならないが、大水時にアユの避難場所になっており、大水後は数が望める。大トロの流れ込みでは常に群れアユがハんでいる。日中は群れていて釣りにならないが、夕マヅメには突然追いだすので見逃せない。

神澤地区エリア

また、上大島との間に神澤地区と呼ばれる釣り場がある。入川場所が分かりにくく、放流量も少ないことから、釣り人は少ないが、終期に大型の狙える釣り場である。

田名地区エリア

田名地区は、小沢頭首工から新昭和橋までの区間。メーカー主催の釣り大会が毎年実施されるエリアで、駐車スペースが広く、バーベキューや川遊びも多い。

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん望地キャンプ場前(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

高田橋上流エリア

高田橋上流は早瀬、平瀬の流れ。橋下流の大トロを挟んで、一本瀬、トロ瀬、平瀬とさまざまな流れが続く。

人気のポイントは高田橋上流の早瀬と大トロ下の一本瀬だろう。高田橋上流は水深があり、引ったくるようなアタリが楽しめる。

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん高田橋上流(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

一本瀬は、ひと昔前ほどのような水深はなくなったが、瀬肩が広く、両岸から4列で釣りができる。大トロから常にアユが供給されるので、静かに釣れば数が伸びる。大トロ下流の一本瀬もかなり浅くなってしまったが魚影は濃い。押しが強いため、オモリが有利で、オトリを止めながら探って行けば、数が望める。その下流も瀬とトロを繰り返しながら望地石切り場まで続く。

【2022年】おすすめアユ友釣り場:神奈川・相模川 昔から鮎漁が盛ん盛期の魚(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

同川は、年によって数釣り河川だったり、大アユ河川だったりと、釣況が大きく変わる。天然ソ上量や時期、放流種苗の違いによって変わるものと推測される。

また、天然ソ上の多い年は小型ばかりで、押しの強い同川の瀬では、オトリつなぎに苦労することがある。さて、今年はどのような川になるのか、楽しみに解禁を待ちたい。

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

▼お問合せ先
相模川漁協連合会
この記事は『週刊つりニュース関東版』2022年5月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。