今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・道の口沼】

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・道の口沼】

千葉県匝瑳市にある道の口沼は日研・全放協からの放流効果で、魚影の濃さは釣り堀並み。年間を通して数釣りが楽しめる貴重な野釣り場で、今が絶好期を迎えようとしている。

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(アイキャッチ画像提供:週刊ニュースへら版 APC・中村直樹)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

道の口沼の概況

ヘラの活性が高くジャミも今のところは静かなので、どんな釣り方でも釣れてしまう。風薫る5月。爽やかな五月晴れの下、釣って釣って釣りまくれ!

日本でも有数の『植木のまち』として知られる千葉県匝瑳市。道の口沼はその郊外にある、周囲300mほどのかんがい用ため池。

古くからのヘラ釣り場として知られ日研・全放協から放流が続けられている。そのおかげで魚影の濃さは釣り堀並みかそれ以上となり、氷が張るような厳寒期でも数釣りが楽しめる。外来魚が少なく、自然繁殖が盛んなことも魚影の濃さに一役かっている要因だろう。

また熱心な常連の手により、カワウ対策がしっかり行われている。例会も組まれないので、魚が傷まないのも好条件。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・道の口沼】概況図(作図:週刊ニュースへら版 APC・中村直樹)

普段からよく釣れる池だが、5月はベストシーズン。ヘラの活性が高くジャミも静かで、どんな釣り方でも楽しめる。常連のなかには「エサが付いていれば釣れる」と言う人もいるほど。束釣りはもちろん気力・体力さえあれば2束釣りだって夢ではない。

それゆえにエサ合わせや苦手な釣りを練習するにはうってつけ。素直な魚が多いので、こちらのアプローチに対して素直に反応してくれる。筆者も道場的な釣り場としてたびたび練習させてもらっている。

足場もよく短竿で楽しめるので、ジュニアや高齢者にも安心。ファミリーやカップル釣行にもオススメだ。

ポイント

道の口沼のポイントを紹介しよう。

北岸

同沼のメインポイントで、年間を通して釣り人が入っている。そのため多くの魚が居着いていて、1投目からアタることも珍しくない。中央付近が深く、タチは1本半。両サイドほど浅くなり最端は40cm前後。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・道の口沼】東岸から北岸を見る(提供:週刊ニュースへら版 APC・中村直樹)

南岸

通称・アパート前と呼ばれ南風が吹きやすい夏場にオススメ。西寄りの入口付近(コンテナ前)が同沼の最深部でタチは2本弱。人気はここからアパートまでで、東に寄るほど浅くなり魚影も薄くなる。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・道の口沼】東岸から南岸を見る(提供:週刊ニュースへら版 APC・中村直樹)

東岸

数人乗りの釣り台が3台並び、釣り座の背後に駐車できる。南寄りの台が深くタチは1本半で、北寄りの台が浅く1本弱。ポイント差はなく、平均して釣れる人気ポイント。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・道の口沼】既設釣り台がある東岸(提供:週刊ニュースへら版 APC・中村直樹)

西岸

駐車スペースがないため、あまり釣り人が入らない。静かに楽しみたい人にはオススメ。あまりエサが打たれていないのでアタリ出しは遅いが、ここでも十分楽しめる。平均するとタチは1本強。

なお、かんがい用ため池のため水位の増減がある。これまでの水深表記は満水時のもの。

釣り方とエサ

竿は7~10尺で十分。常連のなかには5~6尺の人も。竿が長いと逆に魚が薄い。アベレージは7~8寸で最小は手のひら、最大は尺クラス。まれに尺1寸~尺2寸が交じる。エサは両ダンゴが基本だが盛期でもセット釣りの実績が高く、近年はマッシュ系両ダンゴも釣果を伸ばしている。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・道の口沼】タックル図(作図:週刊ニュースへら版 APC・中村直樹)

カギはジャミ対策。同沼はヘラが寄ってもジャミが散らない。そのためエサを持たせ過ぎるとジャミの猛攻を受ける。適度に開かせるのが最大のコツで、両ダンゴ・セットのバラケともにボソっ気を出す。エサ持ちのいいネバ系だとジャミがしつこく、ウキの動きが複雑になってしまう。バラケマッハ・凄麩・新Bなどをうまく使い分けるといいだろう。宙釣りのタックルとエサ例は3面参照。

<週刊ニュースへら版 APC・中村直樹/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
道の口沼
入釣料:年券のみ¥2000。釣り台必携
この記事は『週刊へらニュース』2022年5月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。