春アジを追い求めてスカること数回。この時期はいつもそうなのだが、回遊があるかどうかも分からないアジを追うのは心もとない。しかしやっと期待に応える群れが出てくれた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
4月28日に大阪南港で釣行。中潮の上げで、新月周り。夕方スタートで、エントリーした17時40分頃はまだまだ明るかった。澄み潮で曇り空だが光量が効いている。サイトで見ている限り、これまでうようよいたボラの姿がほとんどなかった。これはいいかもと思う。
風は気になるほどではなし。しかし、本当にこの時期まで夕方になるとしっかり寒い。一応着込んでおいてよかった。春の釣り始めにはみなさん、余計に防寒しておいてください。
メタルで様子見
まずはマヅメの回遊個体を、しかも沖まで探ることができたらとメタルジグを投げてみた。
実は私はこの場所でメタルジグを投げるのははじめてである。これまで夜にしか入ったことがないので、感じがわからない。いろいろとやって、着底しきっても根にならないポイントであることがわかっただけでも収穫。釣果がなくてもメタルが投げやすい。またアジとサバの回遊ルートには確実になる場所なので、朝には青物、秋にはタチウオも期待できる。
魚の反応はなかったが、一種の満足感を持ってメタルを片付けた。さあアジングだ。
ワームで1匹
マヅメのパターンと思い、2gのジグヘッドに2.7inchのワームをセット。しかしこの強気のリグ、先ほどのSLSJの感触が残っていて、なんだかじゃかじゃか動かしてしまう。「いつものアジングを」と心の中で念じるのだが、どうにも手元の操作がヘンになって仕方ない。
そしていくらヘンでもこれくらいやっていたら春の回遊アジ・セグロは食ってくるはずなのだが反応なし。夕暮れの気配が出てきたところで、フィネスにチェンジした。1gタングステンヘッドにソリッドカラーのワームを投げる。数投して中層ちょっと下くらいで反応。
一年ぶりの春アジと対面した(アイキャッチ写真参照)。
しかし、この体色と25cm級のサイズ、ここでは居着きである。回遊していた春アジが釣れたのでなく、居着きのアジが食ってくる水温になったということか。どう考えるべきか。
そのあと表層で一尾掛けるも、こいつを嫌な感じで掛けバラシしてしまい、場に猛プレッシャーがかかってしまった。さっきのが泣きの1匹になってしまうのか。しかし時間はある。