春マサシーズン終盤の五島列島で、釣り超初心者がオフショアジギングゲームに挑んだ模様をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
2日目にビッグヒット到来
2日目は短時間釣行だが、できればヒラマサ全員安打を狙いたい。せっかくなのでまっちゃんにもヒラマサの顔を拝んでもらいたい。ほぼまともな釣り経験がないまっちゃんではあったが、わずか1日にして目覚ましい成長を遂げており、かなりジギングアクションがさまになってきた。いつヒラマサが釣れてもおかしくないジャークになっていると感じる。
と思っていたら案の定まっちゃんに強烈なヒット!竿先が海に突き刺さり、船長がセットした強めのドラグからギューンとラインが垂直方向に走る。ヒラマサだ。相当デカい。
必死のやり取り
強い引きに必死に耐えるまっちゃん。船長「巻いて!巻いて!巻いて!」。まっちゃん「でも!」。船長「どんどん巻いて~!」。まっちゃん「巻きたいけど……ぜんぜん……巻けない(汗)」。筆者「テンションキープね。巻けるときに巻いて」。まっちゃん、とにかく必死。
船長「反対側に回れますかー?」前日の筆者を真似てステップを登って船首側を通過しようとしたとき、一瞬ラインのテンションが緩んでしまった。筆者「テンション!テンションかけて!」筆者の言葉もむなしく、竿先の曲線が直線に戻り生命反応が消えた。まっちゃん「凄かった……」残念ながらバレてしまったが、人生で初めて体感した大型魚とのファイトに感激し、興奮おさまらぬまっちゃん。その後は、すっかり要領をつかみ、リリースサイズながらアカハタもキャッチしリリース。
すっかり釣りの虜に
結局、まっちゃんはヒラマサを釣り上げることはできなかったものの、落胆の色は微塵もなく、大型魚とのファイトを体感できたことに満足げだった。そして、なにより特筆すべきは、超初心者のまっちゃんが2日間見事にロッドをシャクり続けたことだ。「体力自慢の若い人でも途中でバテるのに大したもんですね~」と船長も褒めてくれた。
スピードスケート日本代表の小平奈緒選手の名言のように、成し遂げることはできなかったが、やり遂げることはできたといえよう。遠征後、まっちゃんからの電話ではバラした大物の感触が手にまだ残っているらしい。もしかしたら、まっちゃんも筆者と同じ五月病ならぬ「五島病」になるのではないかと内心期待している(笑)。
<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>