7月末に、先日ブチブチにやられたリベンジに再び三重県尾鷲へ。立神周辺の沖磯で夏のフカセ釣りを堪能した。
正体は本カツオ!
10分ほど格闘しただろうか、ミチイトの残りがヤバい。ここからは強引なやり取りに切り替えてジワジワと寄せてきた。
しかし手前にきても抵抗がすごく、弱らないばかりかスピードを増して走ろうとする。無理をせずラインを出して回収してを繰り返し、ようやくタモ入れ成功!
正体は本ガツオだった。
撮影後、すぐに血抜きして塩氷のクーラーへ。貴重な本ガツオ、しかもこのサイズ!刺し身、タタキと楽しみだ。
チャンスは半日で10分のみ
その後、再びアジとサバが猛威を振るい、納竿の午後6時まで収まることはなかった。
わずか10分、半日やってさしエサを通すことができた時間だ。
その貴重な時間に狙いの尾長ではなかったが強烈なパワフルファイターと巡り合えた。これも夏磯の魅力だ。
レシピ
釣れた本ガツオだが、まずは刺し身でいただいた。身割れしやすいかと思えば予想に反してモチモチの食感で臭みは皆無。こんなにうまい魚だったのかとお酒が進む。
そして定番のタタキだが、いろいろこだわってみた。フライパンでオリーブオイルを熱し、スライスしたニンニクをじっくり揚げる。香りがついたら一度ニンニクを取り出して柵にしたカツオを投入。各面に焼き色がついたところで取り出し、皮面に塩をすり込んでさらにバーナーで追い炙りする。
塩もこだわった。ホンダワラから作られる「海人の藻塩」を使用。
角がなくまろやかな味わいで付け塩としてよく利用している。皿に大葉を敷いてカツオを盛りつける。そして薬味のミョウガ、ネギ、タマネギを乗せれば完成。レモンを大量に搾り、ごく少量の塩ぽん酢をかけていただく。
さっぱりとした薬味の香りが鼻をついた後でカツオの芳醇(ほうじゅん)なうま味、炙りの香ばしさがやってくる。そして冷酒を口に含む。うまい。
至福の時を堪能できるのも釣り人の特権。スーパーで売られているモノとは別物だ。こんな至福の瞬間を楽しめる夏磯へ出かけてみよう。
<週刊つりニュース中部版 APC・TEAMHEARTS 東弘幸/TSURINEWS編>
立神