初めての「管理釣り場」 【前日準備・当日の流れを徹底解説】

初めての「管理釣り場」 【前日準備・当日の流れを徹底解説】

管理釣り場は気軽にアウトドアを楽しめる代表的なアクティビティだ。手軽にかつ安全に釣りを楽しめるということで注目されている。ここでは管理釣り場に行く前日から当日までの流れを解説したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

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福岡崇史

1985年生まれの会社員。釣り好きが高じて大学・大学院で生物地理を研究。アジングやライトゲームが得意。

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渓流釣り 淡水の釣り

現地着~受付

8時過ぎに現地に到着。少し早めに到着できたなら、現地の気温を考えて着衣の確認をしよう。朝方は春でも山間部は冷え込んでいることが多いので注意が必要である。荷物を降ろして受付に向かう。この時、順番待ちが出来ているようならば、抜かしたりせず必ず順番に並ぶ。

アドバイスを貰おう

受付が始まったら、デビュー戦であることを必ず伝えよう。多くのエリアではインストラクターの方がいるので、アドバイスをしてくれる。特にルアー釣りやフライフィッシングでチャレンジする場合は、インストラクターのアドバイスを聞くと聞かぬでは釣果に雲泥の差が出ることも多い。

ルールを確認

また受付の近くやフィールドの入り口にはルール(レギュレーション)が書かれていることが多いので、必ず確認しよう。特にハリの指定(主にカエシなしのバーブレスフックの使用)や持ち帰り尾数の制限などは注意が必要だ。

初めての「管理釣り場」 【前日準備・当日の流れを徹底解説】受付でデビュー戦であることを伝えておこう(撮影:TSURINEWS編集部)

道具をレンタル

受付が終わったら同時に道具のレンタルも申告しよう。エサ釣りの場合、数百円~千円程度でレンタルロッドが準備されている。ここでは係の人に釣り方や対象魚のレクチャーをお願いすることがポイントである。

また、エサも受付で購入する場合は、最低2種類は購入しておくことをすすめる。エサ釣りの場合はのべザオにウキと仕掛けのシンプルなスタイルであることが多いが、ルアーやフライをレンタルする場合は、キャスティング方法やリールの使い方を徹底的に確認しよう。エサ釣りと異なりドラグ調整(魚の動きに合わせてイトが切れないように出るシステム)なども聞いて使い方を知っておくと焦らずに済む。

釣り場到着

全ての準備を終えて9時ごろに釣り場に到着。まずは周囲の景色を堪能し、川のせせらぎや鳥の鳴き声など非日常の風景をじっくり感じよう。釣りをする前にしっかりと深呼吸して心も落ち着かせることが釣果へも繋がる。

荷物は出来るだけまとめておいて、釣りをするときは自分自身と釣りザオに最小限のものだけでポイントに入る。一気に近づくのではなくそっとゆっくり釣り場に入ろう。

待望の釣りスタート

9時15分ごろ釣りスタート。エサ釣りの場合、最初の一流し目はヒット率が極めて高い。釣り場によってはインストラクターの方が付いてもらえることも多いので、お願いしてもいいだろう。魚が釣れたら焦らずランディング。網が貸し出されている場所ではヒットした魚は網で取り込むと、ハリが急に外れても逃がす心配が少なくなるので積極的に活用しよう。

魚が釣れたら

釣れた魚はスカリやクーラーに入れる。スカリに入れる場合は特に魚のぬめりに注意する。クーラーに入れる場合はジッパー付きの袋を持参し、直接クーラーに入れるのではなく袋に入れてからクーラーに入れると格段に汚れが少なくなるのでおすすめだ。

釣り場によっては魚特有の感染症を防止する観点から、釣りあげた魚の再放流を禁止している場所も少なくないので、施設のレギュレーションをしっかり確認しておこう。

初めての「管理釣り場」 【前日準備・当日の流れを徹底解説】マスをキャッチ(撮影:TSURINEWS編集部)

休憩

11~12時、少し休憩をとる。日が高くなってくると必然的に魚の食いが渋ってくることが多くなるのでアタリが少なくなったタイミングで休憩としよう。休憩の間は施設内を探検してみても面白い。釣り場によっては水質保全のためにめったに見られないチョウザメや綺麗なコイなどが飼育されていたり、歴史館のような施設も併設されていることもあるので見ているだけでも楽しむことができる。

周囲の釣り人の観察も

この休憩のタイミングで他の釣り人の動きも要チェック。よく釣れている人はどのように釣っているのか、どのような場所を狙っているのかをよく観察して自分の釣り方にフィードバックしてみよう。

初めての「管理釣り場」 【前日準備・当日の流れを徹底解説】休憩時間に探索するのもお勧め(提供:TSURINEWSライター福岡崇史)

釣り再開

休憩を終えたら午後からの釣りを再開、エサ釣りの場合ならエサの種類をかえてみたり、ウキ下の長さをかえたりして、工夫して釣ってみよう。ルアーで狙う場合は時間とともに釣れるカラーやルアーの種類がかわることが多いので、ルアーローテーションを行って反応が強いものを探してみよう。

また周囲の様子をよく観察して工夫をこらしてみるもよし。私の場合は専らルアーで釣ることが多いが、釣れている人の釣り方を取り入れたりしてその日のパターンを早くつかむようにしている。

初めての「管理釣り場」 【前日準備・当日の流れを徹底解説】ルアーローテで追加成功(撮影:TSURINEWS編集部)

片付け

終了時刻45分前。おおよその管理釣り場だと17時ごろには終了となるので16時15分ごろには片付けを始める心づもりをしよう。

余裕を持って片付けを

帰宅時刻から逆算して17時の終了とともに出るとして、大きなものから順番に片付けを始める。思っている以上に時間が掛かるので、家族やカップルで行っているならば協力して行おう。閉園時間ギリギリでは間に合わないので、余裕を見て最低30分前には片付けを始めた方がいい。

簡単な清掃も

エサや魚が暴れた場所はバケツなどで水をすくって洗い流すように心がけよう。汚れているということはその日一日よく頑張って釣った証拠だ。濡れたものはビニール袋などに入れてから仕舞おう。手袋や帽子など少し暖かい時期になると汗を吸っているものや、魚が暴れると意外に水が掛かっていることも多いので注意しておこう。

レンタル品の返却も

レンタルタックルを借りている場合は施設のルールに従って返却しよう。もし破損があった場合は追加料金が取られることもあるので注意しよう。

魚の下処理

16時30分以降、魚の下処理スタート。施設の流しで下処理まで行おう。自宅での生ごみが減るのでここで処理できるところまでしておくことがおすすめである。基本的な下処理はぬめり落としと内臓の処理だ。

ペットボトルのフタ

オススメの方法としてペットボトルのフタでまずぬめりを落とす。フタで表皮をゴシゴシと擦るだけで簡単にぬめりとウロコが落ちる。ぬめりが落ちたらナイフを肛門から鰓まで入れて内臓を取り除く。この時血合いもしっかり指でしごいて落としておこう。

下処理サービスも

持ち帰りが可能な管理釣り場の多くには、魚の下処理サービスを行っている所があるので積極的に活用しよう。匹単位で数百円~行ってもらえる。想像以上に疲れが溜まっているハズなので、ここで作業を代行して貰える間に荷物の積み込み等に時間を使える。自宅でやりたいなら1匹以外は施設にしてもらうなど融通が利く場合が多いので担当者と相談してみよう。

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