4月から5月の釣り物といえば、ライトゲーム目線では春アジとシーズン終盤のメバルだ。この二魚種、一日のうちに獲ってしまいたいと思う日もある。特に釣行可能な回数が限られてくると、春アジも見たいし、メバルも見たいと欲が出る。策を練れば二刀流も可能だ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
春のアジ・メバル二刀流可能?
「春アジとメバル、同日釣行で獲れる?」
答えは、YESだ。
春のライトゲームターゲット、この二魚種は、条件によっては同じ場所でも、二兎しとめられる。時間を見て移動して、タックルを持ちかえれば、かなり高い確率でものにできる。
難しいのは春アジ
4月から5月のライトゲーム対象魚で、難しいのは春アジである。地域によっては、そもそもショアに接岸しないこともある。筆者もいくつか大阪湾近郊で春アジの回遊ルートを知っているが、年によっては、去年は豊漁だったのが、今年は一切皆無ということもある。
春アジが出るか出ないかは、その年の運みたいなものもある。しかし、運よく群れにミートすることができれば、そのあとにメバルを追釣してしまうことは、まったく難しくない。
夕マヅメにアジ、夜にメバル
春のアジとメバルは、「時間で釣り分ける」という意識を持とう。そうすれば簡単だ。
夕マヅメにアジを釣る
春アジは一般に「産卵前の荒食い」と言われるパターンで、時合いの一発勝負である。あまり夜の遅くまで長いことプランクトンパターンで釣れ続けることはない(本当のことをいえば場所によってはあるけれど)。また春アジは居着きではなく回遊型の、セグロといわれる個体が多い。背の体色が黒っぽいからセグロだ。口の中も黒っぽいという特徴を持つ。
このセグロが回ってくるのが、ほとんど夕マヅメのワンチャンスなのだ。常夜灯が効いていれば多少の夜まで残ることもあるが、上げ潮で入ってきて、暗くなる前に捕食を終える。
暗くなってからメバルを釣る
メバルは夜の釣り物である。しっかりと海が暗くなるのを待つのも大事だ。春は、結構日が長い。夜19時くらいまで、残照が海を照らしている。こういう宵の口の時間は、メバルは意外に反応しにくい。夜闇が海面を黒く染め、投げたワームやプラグが視認できなくなったような状況から、食いが立ってくる。
――このように、夕マヅメに春アジ、夜にメバルと時間で釣り分ける意識を持つと、春のこの時期は二刀流しやすい。しかも春アジはくれば型が良い。ハマれば面白いシーズンだ。