淡水小物釣りにはよく釣れる条件があります。今回はそのよく釣れる条件と、条件に合った日の釣行リポートを紹介します。ぜひ参考に爆釣を狙ってみてください。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター中辻久範)
釣行予定の立て方
突然ですが私は現在、フリーランスで仕事をしています。そのため、結構自由気ままに週の釣行計画を立てられるんですよね。釣行計画を立てる時ににらめっこしているのは、週間天気予報です。毎週日曜日に週間天気予報を確認して、釣行によさそうな曜日(日)を仕事休みにして釣りに行くのであります(笑)。
結論から述べます。予報を見た上で、仕事休みにしてでも釣りに行く日とは……。雨が降った後の翌日なんです!あくまでも土砂降りではなく普通の雨の後ですよ。台風通過直後なんかの河川はとんでもないことになっていますからね(笑)。なんの捻りもないですが、私的に雨後の釣行を『雨の後釣法』と名付けました。
『雨の後釣法』の理由
ではここでこの釣法を使う3つの理由を書きます。
水無し川が多い
私が根城としている和泉山系(大阪府)から源を発している各河川は、渇水時には水無し川が多いんです。しかしひとたび雨が降り、淀みができるとどこからやって来たのか魚が淀みに集まって来ます。水が流れると所々に良ポイントができるので、そこを狙い打ちする訳です。
ディープが得意
私、得意な釣法と不得意な釣法が両極端なんです。夏場でしたら浅瀬でも魚がいるんで釣り上げることはできますが、水温が上がっていない春先はどの淡水魚を狙うにしても基本深場の淀みの止水ポイントを狙います。雨が降ってくれなければ、普段は深場でも浅瀬になりますもんね(笑)。
釣り人の気配を消してくれる
特にカワムツ釣りに言えることなんですが、カワムツっていうのは臆病で警戒心が強い魚なんです。遠目から川(ポイント)を観察すると群れていたのに、こちらの影が水面に映った瞬間、蜘蛛の子を散らしたように群れは散ってしまいます。
カワムツ釣りは細心の注意を払い、いかにこちらの気配を消して場を荒らすことなく釣ることが重要です。水が澄んでいると、釣りしている姿が魚に丸分かりになるんですよ。その点ささ濁り状態は、こちらの影も消してくれるし魚の警戒心も薄れるので絶好のチャンスと言えるのです。
雨後の実釣記
3月23日にまとまった雨が降ったので、あくる日の3月24日(木)午後2時より、和歌山県橋本市高野口町嵯峨谷付近を流れる嵯峨谷川(紀ノ川中流エリア)にタカハヤ狙いで釣行しました。本当は朝から行きたかったんですけどねー。どうしても断れない仕事が午前中にあったんですよ。仕事を片付け、昼御飯を食べて午後1時30分に自宅を出発しました。
ポイントとタックル
午後2時に第1ポイントに到着しました。このポイント、普段は堰堤下のポイントの割に水量、流れが少ないため玉ウキ仕掛けを使うのですが、この日は結構流れがきつくなっておりました。
そこで使用タックルはSZM岩清水3.6mカーボン製渓流ザオにミチイト1号、小型流線型シモリ、2Bガン玉、K社0.4号糸付き針 金袖2号のミャク釣り仕掛けとしました。
エサはM社グルテン1です(普段より硬めに練っておきました)。
タカハヤ入れ食い開始
たとえ流れが速くなっていてでもこのポイントで狙う所は1箇所です。岩と岩の間に穴があるんですが、この穴集中狙いです!流れに負けないように重めのガン玉を使用し、穴からエサが流されないようにレンジは底スレスレです。ウキ下は1m弱です。
仕掛け投入後1分も経たないうちにシモリが引きずり込まれました。まず7cmのタカハヤです。さあ、ここからはタカハヤ入れ食い状態です!アタリの出る間隔も渇水時より短かい!カワムツに比べてタカハヤの方が警戒心は弱いので、あまり神経質になる必要はありません。
それともう一つタカハヤの生態ですが、タカハヤは目の前に落ちてきたエサを貪欲に食う習性があります。流れがきつくなったため、川虫などがタカハヤの巣に流れ込むので、いつも以上に活性が上がったと考察できます。動かずして同ポイント30分でタカハヤのみ10匹です。