渓流釣行前に確認すべき【クマ対策の準備】 会わないことが最重要

渓流釣行前に確認すべき【クマ対策の準備】 会わないことが最重要

渓流釣りで1、2を争うリスクと言えば、「クマとの遭遇」に異論はないだろう。筆者は幸い足跡やフンなどの痕跡も目にしたことはないが、「ニアミスだったかも」と反省したことがある。今回はその体験を交えながら、クマに遭遇しないための準備について考えてみたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター筑井直樹)

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筑井直樹

渓流エサ釣り25年を経てテンカラを始めたばかりの初心者。イワナ、ヤマメ、オショロコマを心から愛し、自然の恵みに感謝の日々。北海道在住。

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SNSも活用を

こうしたHPの閲覧を心がけていても、情報がアップデートされていなかったり、うっかり見落としたりすることがある。そうしたことを防ぐためにはSNSも活用したい。

例えば札幌市はLINEアカウントで友だち追加すると、「【ヒグマ目撃情報】」が配信されるし、ツイッターでは北海道警察も防犯情報発信室というアカウントで情報を提供している。「危険動物NEWS」というアカウントは全国各地が対象で、クマに限らずサルやイノシシなどの出没情報もツイートされるので便利だ。

シカにも要注意

北海道ではエゾシカに出会うのも珍しくない。渓流に向かう途中も含めれば、5回に1回は目にするほどだ。ヒトを襲うことはないと思われるが、興奮すると突進してくる可能性があるので注意したい。

渓流釣行前に確認すべき【クマ対策の準備】 会わないことが最重要シカにも注意が必要だ(提供:TSURINEWSライター筑井直樹)

クマが被害者

「被害者にならない一番の方法はヒグマに遭わないこと」。北海道のHPが至極まっとうな呼びかけをしている。筆者がそれにひとこと付け加えるとすれば、「ヒグマに遭うことは”加害者”になりかねないこと」だ。

実際、クマとヒトが出会ってしまえば、人身事故に至らずともハンターが出動し、発見されると駆除される可能性がある。クマに罪はないのにヒトに見つかったがために、結果として駆除されてしまうのは災難以外のなにものでも無い。

我々がクマに出会わないためには、決して無理をしないことと同時に、接近していることをいち早くクマに知らせることが大事だ。そうすれば、クマは基本的には自ら逃げていくとされる。

野生動物との共存の道を探るのは、その生活圏に入るヒトの側の責任でもある。事前の情報収集と周囲の安全確認を怠らず、クマ対策グッズをフル活用しながら大自然とのふれあいをいつまでも続けたいと思っている。

<筑井直樹/TSURINEWSライター>