春の陽気も増えてきた3月。春本番前の春の先取りとして3月18日、解禁日と合わせて愛知県西尾市に潮干狩りに友人と向かった。当日は雨だった、が雨の中で行う潮干狩りのメリットと全国的にも珍しいトンボロ現象のこともお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)
トンボロ現象
当日は幸いにも雨足が強まりそうになるとすぐ止んだりと、潮干狩りの続行を考える場面にはならなかった。すでに最初の入漁料と引き換えに貰った袋には入らない始末。潮も満ち始めていたため引き上げることにした。受付で超過分の料金を支払いニコニコで後にした。
また今回潮干狩りをした場所は、島国の日本でも全国的に珍しいトンボロ現象が見られるところ。潮干狩りをしている間は全く気にしていなかったが一見の価値はある。
トンボロ現象とは簡単に言うと普段は島である陸地が、潮が大きく引いたタイミングで主陸地との間に道ができ、陸伝いになる現象である。トンボロとはイタリア語であり、日本語では陸繋砂州(りくけいさす)という。砂などが島と主陸地の間に堆積することが要因だ。
余談だがこの陸繋砂州は長い時間を経て島を主陸地と繋げる時がある(陸繋島)。観光地として有名な北海道の函館山や神奈川の江の島などは、以前は完全な島であったとされるが現在は陸伝いとなっている。長い時間を掛けて島と主陸地を繋げる自然の力には感服するものである。なにはともあれ貝も大満足で珍現象を見られて文句なしの結果となった。
帰宅しながら砂抜き
帰りは砂抜きをしながら帰ることで帰宅までの時間も有効活用。釣り人ならバッカンやらクーラーやら容器には困らないだろう。
帰宅するとハマグリ、アサリの豊漁を聞いた彼女が酒蒸しを食らおうと待っていた。追加でお湯を使った急速砂抜きをして酒蒸しに。シンプルな酒蒸しが私はもっともおすすめだ。春キャベツと貝の酒蒸しなんかも季節感がありオススメだ。
雨だからと中止にせず潮干狩りは雨こそ狙ってやるのもいいだろう。
<永井航/TSURINEWSライター>