【2022年】上りマダカ釣り入門 釣り場・タックル・エサ・釣り方を解説

【2022年】上りマダカ釣り入門 釣り場・タックル・エサ・釣り方を解説

木曽三川の春の風物詩である上りマダカがいよいよ開幕。今回はこの釣りの基本となるマダカの動き、釣り場、タックル、エサ、釣り方について紹介したいと思う。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 桑山卓久)

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上りマダカ釣り

二十四節気にあたる「春分」を迎え、いよいよ本格的な春の到来だ。このころを境に日差しは日増しに強くなり、また日照時間も長くなっていく。それにより、私たちは少しずつ季節の移ろいを感じるようになる。

【2022年】上りマダカ釣り入門 釣り場・タックル・エサ・釣り方を解説春の風物詩を狙ってみよう(提供:週刊つりニュース中部版 桑山卓久)

そして人間以上にそれに敏感な魚たちは、私たちが思う以上に早くから春の行動を起こす。河川におけるその代表格は稚アユの遡上であり、この時期にそれを追いかけるように海からマダカが遡上する。

稚アユやマダカの動き

近年、木曽三川の稚アユやマダカの動きは、ひと昔前と比べ変わってきている。稚アユの初遡上の日を見れば一目瞭然だ。これは長良川河口堰のホームページを確認していただきたい。このサイトでは、平成7年度からのデータが記載されている。それによると近年は観測当初に比べ、1カ月~2カ月ほど初遡上が早まったことが分かる。

私は専門家ではないため詳しくは分からないが、これは温暖化による海水温の上昇や海流の変化、地盤沈下などによる自然的な要因、あと川や海などにおける人工建造物などの人為的な要因などが複雑に関わっているように思う。

またこれらは稚アユだけでなく、それに関係するマダカにも変化をもたらしている。つまり、上りマダカの遡上も以前に比べて早くなっているということだ。もちろん、山側からの雪代の入り方次第で遡上日は前後する。そして、今年は2月21日に稚アユの初遡上が確認された。

先ほども述べたが、稚アユの遡上は木曽三川における上りマダカ開幕の合図となる。なぜなら偏食家であるマダカは、この時期稚アユを追って遡上するからだ。

そろそろ稚アユの遡上から1カ月ほどがたつということで、今後は日中をメインとした上りマダカが面白くなる。ちなみに例年4月中旬から5月中旬にかけて、稚アユが数多く遡上していく。

釣り場

基本的には、遡上期だからといって大きくポイントが変わることはない。ただ決定的に違うことが1つあり、この時期はエサとなる稚アユに合わせたポイント選択が必要となる。

稚アユは水流を好む。ただそれは体長に合った最適な水流でなくてはならない。サイズにもよるが、それは毎秒50cm前後の水流であると考えられている。最適な水流が稚アユを見つける手掛かりとなり、ひいては上りマダカのポイントを知る上で1つの判断材料となる。

【2022年】上りマダカ釣り入門 釣り場・タックル・エサ・釣り方を解説流れが複雑に変化する沈所周り(提供:週刊つりニュース中部版 桑山卓久)

例えば、沖の緩やかなカケアガリや岸際などが一般的なポイントに挙げられる。ただ岸際に関しては釣り人から近いことや最適な水流を考慮し、降雨による水量が多いときがベストだ。

また稚アユのエサとなる藍藻類や珪藻類が付着する石周りも狙いめだ。そういった障害物周りは稚アユばかりではなく、水流の変化により他の小魚も集まる。これらを踏まえることで、必然的にマダカのポイントは定まってくる。

【2022年】上りマダカ釣り入門 釣り場・タックル・エサ・釣り方を解説稚アユのエサが多い石周りも狙いめ(提供:週刊つりニュース中部版 桑山卓久)

それから木曽三川における稚アユの遡上は、どの河川もほぼ同じ動きと考えていい。ただ河川によって水源までの距離、支流の数、ダムや堰の数も違う。また各河川の山側における積雪量にも違いがある。そういった理由から、雪代の流れ込むタイミングは変わる。

そのため先ほども述べたが、毎年その河川の雪代の入り方を見極める必要がある。ただ4月以降になると、どの河川も国道1号線周辺から上流が面白くなる。もちろん河口付近でも釣れるが、日を追うごとにどんどん上流側が良くなる。これはマダカが稚アユを追って常に上流を意識しているからだ。

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