強烈な寒さのせいか、このところ不調続きの伊勢湾奥。一応はセイゴやカサゴが遊んでくれるものの、たまには違う魚も釣ってみたい。そんな訳で2月23日の午後、アジを狙って三重県・紀北町の紀伊長島方面に出かけてみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
紀伊長島でライトゲーム釣行
長島港に到着したのは午後4時を少し回ったころ。とはいえ、今回は事前情報が何もない。最後に釣行したのは、寒波が到来する前の昨年末のことだ。きっと海の中は大きく変わっているだろう。
そこで数カ所のポイントを下見するが、先行者は不在。誰かいれば近況が聞けるかと思ったが、これは釣れていないということか。スケスケの海中には魚影も確認できず、不安は募るばかりだ。
常夜灯周りでスタート
取りあえず昨年末に好調だった常夜灯周りを最初のポイントと決め、日没に備えて準備に取りかかる。ところが、ここで急に風が強くなってきた。ちょうど干潮時とあって潮位も低く、これは厳しそうな雰囲気だ。
まずは1gのジグヘッドにパワーイソメをセット。フルキャストして表層を軽く流した後は、カーブフォールでレンジを刻んでいく。
小型ながらアオハタ登場
しばらく探ってみたが生命反応はゼロ。まだ潮も低いので、次は少し水深のある場所へと移動する。ここは風裏なので快適だが、状況は相変わらずだ。しかも着底させると、とろろ昆布のような藻が絡んでくる始末。
ボトムから誘い上げたところで極小サイズのアオハタがヒットし、取りあえずボウズは逃れたものの、本命のアジは姿を見せない。後続者が隣で一本釣りを始めたが、やはり反応はないようだ。
エサでアジが釣れだした
状況が変わったのは、それから30分ほどたったころ。群れが回って来たのか、一本釣りにアジがヒットし始めたのだ。チラリとウキ下をチェックし、ヒットレンジを重点的に攻めるがアタリはない。やはりエサには勝てないのか。
ところが、ほどなくして再び状況は一転。潮上にサビキ釣り師が入ると、それまで好調だった一本釣りにも全くアタリが出なくなってしまった。一方、サビキ釣りはというと単発ながらヒットが続く。
微妙なアタリで本命登場
おそらく、みんなコマセに吸い寄せられてしまったのだろう。こうなると、もうルアーではお手上げだ。そこで最初のポイントに戻ってみると、いい具合に風が収まっている。
その1投目、巻き上げの途中で違和感があった。あまりにも微妙だったのでアワセは入れなかったが、直後に小さなアタリ。すかさずアワセを入れるとヒットしたのは20cmほどのアジだ。