エリアフィッシングでは意外とハリの消耗が激しい。ここではエリアフィッシングでのフック交換の重要性について、鈍る原因や交換の目安などを交えて紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福岡崇史)
エリアフィッシングのフック
管理釣り場のマス釣り(以下、エリアフィッシング)で同じルアーで釣れ続けている時、ある時を境に急にフックアウトが増えたり明確なアタリが出ているにもかかわらず乗せられなかった経験はないだろうか?そのような時はまずフックの摩耗を疑って貰いたい。
管理釣り場ではどのような環境であっても、表層を釣っている時以外は障害物や底を擦っていたりするため、想像以上にフックは傷んでいる。特に厳冬期のボトムの釣りでは底に触れる機会が増える。そのため摩耗の速度は思っている以上に進行する。沈んでいる木の葉や木の枝に触れても摩耗する。
フックの摩耗
またターゲットになるマス類の口周りは想像以上に硬い。フックアップする部分が他の魚に比べて硬いこともあり、エリアフィッシング用の細いハリは伸びることもあり、数匹釣っただけでも新品と雲泥の差の刺さり具合となってしまうのだ。
さらにルアーの交換でワレットやウレタンに何回も繰り返し抜き刺しすることでも摩耗していくこともあり、他の釣りに比べてハリ先がモノに触れる機会が多い釣りと言える。そもそもエリアフィッシングでは自然の状態と比べて魚とルアーが出会う機会が多い釣りであるがゆえ、摩耗やへたりが頻繁に起こりえる釣りであることも忘れられない。
交換のタイミング3選
ハリ先が摩耗しやすい釣りとはいえ、どのような頻度で交換をすることが必要なのか。筆者の感じた状況からの交換の頻度を考えると、通常の使用の範囲においては1~2回の釣行程度ではさほど交換の必要性を感じないが、目安としては次の3つに当てはまる。
連発時
1つ目は同じルアーでよく釣れている時である。5匹程度釣ったところではまだまだ使用できる程度と感じるが、10匹程度を釣ると筆者の感覚的に鈍くなってきたと感じてしまう。
さらにフックアップしてもバレることが増えた時である。最近のフックは刺さりやすいようにフッ素等がコーティングされているが、ハリの先の方が少し艶がなくなってきたように感じれば即交換としている。
根掛かり
2つ目は根掛かりを起こした時である。しゃくったり、引っ張って直ぐに外れる程度であればすぐに交換の必要はないが、一日使用した後は交換をしたい。そして、問題となるのはすぐに外れなかった場合である。折れたり伸びたりする以外であっても即交換が望ましい。
爪で滑る時
3つ目は爪に立てて止まらず滑ってしまった時である。少し白い線がつくようならば交換の必要はないが、止まらない場合は摩耗が進行してしまっていることが多いので交換をおすすめする。