大阪湾のナンバーワン人気ターゲットといえば、タチウオ。特に船からテンヤで狙う釣りは、ゲーム性も高く、近年ますます人気となっている。今年も7月から開幕し、釣果も上向きつつある。今回はこのテンヤタチウオを沖釣りのエキスパート・今井浩次さんに解説してもらった。今回の記事を参考に、ぜひテンヤタチウオの釣趣を楽しんでほしい。
タナの見極め
船は広いポイントを流しながらタチウオを狙う。
最初にやることは、タチウオがどのタナにいるかを見つけることだ。
タチウオは、その日の海のコンディションによって底近くにいたり、中層に浮いていたり、その両方に分かれていたりとよくタナがかわるので、まず、どこでよくアタリが出るかを調べ、そのタナが分かったらそこを集中して攻めるのもひとつの方法。
とりあえずひと流し目が始まったら、いったんテンヤを底まで落とし、底が取れたらすぐに2mほど底を切って誘いをかけながらタナを探す。
誘い方
誘いの方法は、人によって違うので上手な人の誘い方を真似てみたり、自分でやりやすい方法を考え、試してみたりしてもいい。
タナを探しながら誘う方法はいろいろあって、ひとつはストップ&ゴー方式。リールを2回ほど巻いては止め、数秒間ポーズを取ったあと、また2回巻いてを繰り返して誘うというもの。
これに時々大きく誘い上げてテンヤを落としてみたり、反対に小刻みにテンヤを揺すってみたりと変則的な誘いを入れる方法で、底から30mぐらい上までを探ってみる。
これでアタらないときは、再び底まで落として誘いを繰り返すこと。
電動リールをスロー巻きにしてタナを探る人も意外に多い。この場合はアタリが出たタナで巻くのを止めてサオのアクションでテンヤを動かしながら誘い上げたり、反対に落としてみたりと誘いのパターンをかえ、大きなアタリを出させるようにして掛ける方法がある。
また、アタリがあっても、それを無視してリールを巻き続け、大きなアタリが出たところで掛けアワせるのも有効。この場合、仮に掛からなくてもそのままリールを巻き続けて、エサがなくなるまでタチウオとの攻防を繰り返す。
こうして誘い続けると最後にはタチウオも焦って大きなアタリを出すようになるので、その瞬間を逃さず掛けアワせることだ。
誘い方は人それぞれだが、アタリが出るのは誘いを掛けテンヤの動きを止めてポーズを取った直後に多い。