近年ライトゲーム対象魚のジグヘッドに、太軸バリの製品が見られるようになった。なぜ太軸バリが必要なのか、そして太軸のハリにどのような長所・短所があるのか考えてみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
大型に備えよう
筆者自身の釣りのスタイルとして考えにくいことだが、闇磯や消波ブロックに乗って尺級アジやメバルを狙いにいく場合、太軸バリは必ず用意していくだろう。当たり前のことだがラインも強めのものを張り、リーダーも2lb程度は太くする。苦労して、足場の悪いところで釣って、こちらに抜かりがあって大型をバラすと、いくら泣いてもその夜は眠れない。
大型との勝負で泣きたくなければ、やはり太軸のヘッドを用意すべきである。ベイトフィッシュパターンの早朝・夕方の大型アジの回遊、アベレージ25cmUPでドラグが使えないシチェーションのメバル。ハリをのされたら終わりというシチュエーションで太軸のオプションがなければ、むずかしい。
短所も理解しよう
以前からルアーゲームの世界で太軸バリの短所として言われがちなのが、魚の口に刺さりにくいということだが、こればかりはわからない。確かに細軸のハリの方がなんとなく貫通力は高いような気がするが、まあメーカーの品質というところだろう。
ただ明確にある太軸バリのジグヘッドの短所として、小ぶりなワームを使う場合、かなりハリが悪さをしてしまう。ワームの動きがハリにとられて不自然になったり、シルエットが出てしまって目の利くメバルに見切られたりと、使えない場面もあるのは理解しておこう。
<井上海生/TSURINEWSライター>