従来の「深場釣り」のイメージを払拭するのがライト(LT)深場五目釣り。使用するタックルは、電動リール3000番クラスにゲームロッド。オモリ150号と、ライト感覚でキンメやクロムツを狙うことができる。1月11日(火)、シマノフィールドテスターの松本圭一さんが、相模湾小田原港・おおもり丸から釣行。高級魚の多点掛けを楽しんだ。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・佐藤理)
ポイント移動でキンメ登場
無事、仕掛けが着底すると、ロッドホルダーに竿を置いたと同時にアタリ。さらに重量感が増してくると、「アタリがある釣りはいいね。どんな魚が何尾付いてるのか、想像しながら巻き上げるドキドキ感が楽しい」と松本さん。
やがて、海中から、ほんのり赤く白い魚影が連なって上がってきた。キンメ、クロムツ、キンメ……と念願のキンメ3尾にクロムツ4尾のほぼパーフェクトを披露。
しかし、このあとサバとの攻防戦が待っていた。
船長はソナーと魚探を見ながら、この魚を交わすように水深250mからのカケアガリを流していくが、中層から底付近まで反応が真っ赤。仕掛けが落ちていかない状況に、ハリ数を2本に。
効率の悪さを電動リールでカバー
極端にエサを少なくすることで、途中でつかまる可能性を減らす作戦。サバの層を抜けて着底すれば、高確率でクロムツが食ってくる。1投ごとの効率は悪くなるが、そこは電動リールのパワーが活躍。
アタリが出た層や引きから、サバと判断したら高速巻き上げ。ハリ数の少なさを手返しでカバー。ひと流しで数投する場合も、終わってみれば周囲より投入回数が多いということになる。中深場の五目釣りやオニカサゴ、ヤリ・スルメイカ釣りでは大きなアドバンテージになる。さらに、ライトタックルなら、アタリが遠いとき、持ち竿で積極的に誘えるのもいいところ。
最後はクロムツ4尾
後半、サバが薄くなったところでハリ数を戻す。同時に潮がかわったのか、着底してもアタリが遠い。竿を手に、底~竿いっぱいまでゆっくり誘い上げでエサをアピール。散発のなか、最後にクロムツ4尾掛け。雨脚が強くなった正午すぎに相談の上、早上がりとなった。
<佐藤理/TSURINEWS編集部>