今が旬のマトウダイ 名前の由来は「馬の頭」か「的」か諸説あり

今が旬のマトウダイ 名前の由来は「馬の頭」か「的」か諸説あり

特徴的な見た目で一度見ると忘れないマトウダイ。その名前にはいくつかの由来があると言われています。

(アイキャッチ画像提供:茸本朗)

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名前の由来は「馬頭」?「的」?

さて、マトウダイといえばしばしば言及されるのがその「名前の由来」です。

マトウダイを漢字で書くにあたり、「馬頭鯛」となる場合と、「的鯛」とされる場合があり、二大勢力となっています。

今が旬のマトウダイ 名前の由来は「馬の頭」か「的」か諸説あり丸模様の目立つマトウダイ(提供:PhotoAC)

前者は細長く伸びるその顔の形態から、後者は体側にある黒い斑紋を的に例えたことから名付けられたと考えられています。これらの名前は、タチウオの「サーベルに似ているから太刀魚」「立ち泳ぎをするから立魚」と同様に、マトウダイという魚の唯一無二の特徴を表しているため、どちらが元祖なのかを判別するのは難しいのではないかと思われます。全く別の地域で、別々に名付けられた可能性もあるかもしれません。

ただマトウダイ、英語圏では「ターゲットパーチ」と呼ばれており、これは意訳すると「的のある白身魚」といった意味になります。外国では「的鯛」で説明したほうが通りが良いかもしれません。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>