どうしてこういうことになるのだろう。降るとなったらこれでもかと降るのが最近の雨の傾向だ。いつから日本はこんな気候の国になったのだろう。雨雲レーダーと積算降雨量を30分おきにチェックしながら釣行先に悩む今日この頃だ。
大淵で大アマゴ登場
午前4時すぎに福岡地区の駐車場に車を停め、付知のマイポイントの大淵へと入川。平水時より40cm以上高水だが、水の色はいつも通りのジンクリアな付知川の流れへ、山ちゃんともどもミミズを投入した。
ウグイアタリに遊ばれつつ25cm級が顔を出すが、アマゴの活性はさほど高くない雰囲気だ。エサをイクラに替えて底波をじっくりと流すこと1時間、一気に引き込むアタリとともにサオが大きくしなって待望の相手がハリに乗った。
淵の底から上層までイト鳴りをさせながら抵抗する感触は、いつもながらにシビレるものだ。大アマゴとのやり取りをしばし堪能し、無事に取り込んだのは34cmの大アマゴ。
タモをのぞき込んだ山ちゃん、ニヤッとしながら「このアマゴ、ジャンケンできないね?」。よく見ると右側の胸ビレが欠損、成魚放流出身と分かった。今年から恵那漁協は成魚放流をやめていることから推測すると越年モノということになる。
成魚放流の功罪についてはことあるごとに釣り師の話題に上る。推進派の私と慎重派の山ちゃんは激しく意見対立。結局、「デカくてきれいでうまけりゃいいじゃん!」という極めて場当たり的な見解で和解した。ひとつ、この34cm君も胸ビレ以外は完璧なボディーで、極めて美しい個体であったことを申し添えておこう。
山ちゃんにもアタリ
これを機に流れ込みにいた山ちゃんが淵尻に移動してきた。本流初心者に4m近い深さを持つ大淵は手に余るはず。しかし、川底に大きなアマゴが着いているのを発見すると、彼の闘争心にもスイッチが入ったようだ。
26cmの幅広アマゴを見事釣り上げて「ようやく釣れた…」と安堵(あんど)の表情が印象的だった。