大分県沖にあるドラゴンタチウオのメッカ豊後水道を舞台に、エイテックに勤務し、アルファタックルスタッフとしてフィールドで活躍する松下宗一郎さん、松尾洋則さんが実釣。この日の釣りを通し、ロッドの特性を活かした深場攻略の様子をレポートする。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・防野)
フグ対策は電動リール「ELAN」で
次に移動したポイントでは、フグの猛攻に悩まされた。
フグはテンヤやリーダーの結び目だけでなく、ラインのマーカーやラインに絡んだクラゲの破片などをかじるため、ミチイトの中ほどから切られてしまうこともある。ミチイトの過半を失っては釣りの続行も困難だ。
松下さん、松尾さんもこのトラブルに苛まれたが、二人が使っている電動リール「ELAN(エラン)SW DENDO 150PH」はワンタッチでスプール交換が可能なため、ミチイトが巻かれたスペアスプールとすぐに交換して釣りに復帰。ポイント移動を交えながら、二人ともに指3~5本サイズのタチウオを追加した。
後半は二人のデッドヒートに
後半は、互いにパターンをつかんだ松下さんと松尾さんによる激しいデッドヒートが展開された。
長く九州を担当し、当地の釣りにも長けているベテラン松尾さんの追撃を、深場に強いロッドの特性と、若さならではの身体能力の高さで対抗する松下さん。
アルファソニック タチウオテンヤ175
ちなみに、松尾さんが使っているロッド「ALFASONIC(アルファソニック)タチウオテンヤ175」は、先述の190よりも柔軟な味付けが施されたチタン穂先を持ち、掛けモデルながらソフトな調子に仕上げられ、ある程度向こうアワセの釣り(乗せの釣り)にも対応している。
初めて掛けモデルを使う人にも扱いやすい、調子と長さだ。
最終釣果
松尾さんは汎用性を持ったこのロッドの性質を活かし、ベテランならではの「掛け」「乗せ」両パターンの引き出しの多さを武器に、釣果を伸ばした。
そして迎えた沖上り、イージーな状況でないにもかかわらず、二人ともに20匹を超えるタチウオを手にし釣りを終えた。
なお、豊後水道のタチウオゲームは、今から2月ごろまでが盛期。同海域のほか、同じような「深場、急流」という条件のフィールドに釣行する人は、今回の記事を参考にタックルを選定し、テンヤタチウオを楽しんでほしい。
<防野/TSURINEWS編集部>