豪快な引きで釣り人を魅了するワラサ。今回は基本的な釣り方と千葉から静岡に掛けて、各地の釣況を紹介。
(アイキャッチ画像提供:利八丸)
タックル・仕掛け
基本は図参照。
リールは、大物とのやりとりに多少強引にでも巻き上げられる番手を選びたい。巻き上げに時間が掛かったりすると、チャンスタイムを逃すうえ、オマツリの原因になり周囲に迷惑をかけてしまうので、慎重に選びたい。電動リールの場合はコード断線や接触不良がないか必ず確認しておく。
ハリスは8号が基本。朝イチは高活性なことが多いので8号からスタートするのが無難。どうしても食いが渋いという場合でも、6号程度までにとどめたい。
古いミチイトは太さに関わらず切れやすいので、釣行前に毛羽立ちやコスレがないか確認し、あまりにも使い古したものであれば巻き直す。
クッションゴムも擦り傷などがあるとそこから切れてしまう。特に接続部周辺は切れやすいので必ず目視や触って確認し、新品に交換しておかないと、大物を逃して後悔することも……。
付けエサはオキアミが基本。ハリに重さを加えたいなら抱き合わせにしてもいい。また、エサ取りが極端に多いようであればイカ短を使うのも手。
基本的な釣り方
「青物なので、コマセは満タンでガバまき」と考える人も少なくないが、ビシは内部を流れる水流によって放出される構造のため、いっぱいに詰めると、かえって放出が悪くなるので考えものだ。
タナ指示は「○mの○m」や「○mから5m下で」と言った具合でさまざま。図のようにタナを厳守して、船下に群れをとどめるのがこの釣りのキモで、勝手なタナを釣るのはご法度だ。
エサ取りが多い状況で置き竿にしていると、エサを取られたかどうかを見逃すことが多いので、手持ちでこまめな手返しを心掛けよう。
「自分だけ釣れない……」そんなときはタナがズレていることが大半。すぐ船長に確認して修正を。また、「いい時間帯に仕掛けが入っていない」というケースも見られる。仕掛けを直したり、食事など別の作業を行っていて、船長が「ここぞ」というタイミングで出した投入の合図とズレると、当然チャンスは半減する。
やり取り
船中誰かがヒットすれば戦闘開始。チャンスタイム突入。アタリを逃さず確実にハリ掛かりさせて釣り上げたい。あまり遊ばせてしまうとオマツリしてしまうので、タックルや仕掛けの性能限界の巻き上げで対応。仮にオマツリしてしまった場合は、声を掛け合い対処しよう。
入れ食いになると我先にとなりがちだが、周囲に迷惑をかけないように協力し合って楽しもう。