ちょっとしたひと手間で旨味がギュッと増す「燻製」。少しハードルが高そうに思えますが、用意するものも手順も実はとっても簡単なんです。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
今回は温燻にチャレンジ!
以上の3つが主な燻製方法ですが、今回は自宅で簡単にできる温燻について解説していきます。
用意するもの
まず準備するものです。
今回の温燻には絶対に必要なものがあります。
それが【スモークウッド】です。
スモークウッドというのはスモーク用のウッドチップをさらに細かくし、棒状に固めたものです。
これはホームセンターなどで簡単に入手することが出来、サクラやブナ、リンゴなど豊富な種類のスモークウッドの中から好みに合わせたものを選ぶといいでしょう。
ではその他に準備するものです。
・メイン食材(今回はお刺身用のサーモンや鯛などのサク)
・ハーブ系の塩コショウ
・少し深めのフライパン(または中華鍋)
・フライパンに合う蓋
・バーべキュー用の網(できれば丸型)
・アルミホイル
・スモークウッド
手順
(1)まずメインの食材となるお刺身の重さをはかる。
(2)測った柵の重さの1%となる塩を用意し、柵全体に塗り込む。
(3)塗りこんだ柵をキッチンペーパーや脱水シートで包み、1~2時間冷蔵庫で休ませ、余分な水分を抜く。
(4)4つくらいアルミホイルを小さく固めたものを用意し、フライパンに入れ、バーベキュー用の網をその上に置く。(アルミホイルはフライパンと網の間に隙間を作るためにスペーサー)
(5)スモークウッドを5㎝くらいを用意し、コンロなどでスモークウッドの角に火をつけ、網の下に入れる。(この時、煙が直接柵に当たらないように、隅の方に置く)
(6)蓋をする。(この時完全に閉めるのではなく、少し隙間が空くように)
(7)20分~30分したら蓋を開け、柵を好みの大きさに切り分けたら完成。
魚釣り+キャンプで大活躍
今回紹介した簡単なレシピは自宅で、しかも室内でも行える方法です。
冷燻については、本当に特殊な器材を使用するため難しいですが、熱燻についてはそれこそ『釣り+キャンプ』や『釣り+車中泊』にもってこいでしょう。(車内では一酸化炭素中毒の危険性があるので止めましょう)
釣ったばかりの新鮮なサカナを燻製するのもなかなかに趣があるのではないでしょうか。用意するものも簡単ですし、スモークウッドも最近では100円ショップにおいてあるところもあるようです。
ぜひ、ひとり時間を楽しんでみてください。
<近藤 俊/サカナ研究所>