意外と知らない『茨城県の鮭』事情 実は太平洋側名産地の南限だった?

意外と知らない『茨城県の鮭』事情 実は太平洋側名産地の南限だった?

秋に河川をソ上する鮭の産地といえば北海道や東北地方が頭に浮かぶはず。しかし、意外にも関東の茨城県でも鮭の捕獲が行われているって知っていましたか?

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)

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菊池英則

釣り&温泉ライター。元新聞記者。東京エリアの釣り事情にズバッと切り込みます!

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茨城の鮭の今後

こうした関東、特に茨城県の鮭事情ですが、必ずしも明るい話だけではありません。温暖化で鮭の回帰する割合が下がったなどの理由で、千葉県の栗山川のふ化事業が中止されたほか、各漁協も高齢化が進んでおり、ふ化事業の担い手が不足しています。

地産地消で知名度アップ

近年、盛んに言われている「地産地消」ですが、茨城県の鮭は知名度が低く、地元でもあまり知られていないのが現状です。こうしたこともあって、サーモンフィッシングで漁協収入を維持する試みもありますが、ソ上を維持するためにも漁協の活動が不可欠となっています。

密猟は絶対ダメ

また、ユーチューブなどを検索すると、残念ながら茨城県内の河川で鮭を密漁して、イクラのみ持ち帰って捨てる行為があると、告発されています。こうした行為は北海道など各地で起こっており、心ない密漁を無くして、いつまでも鮭がソ上する川を守る心がけが求められています。

<菊池英則/TSURINEWSライター>