いよいよタチウオシーズン開幕ということで、私がよく行く大阪湾東側のお勧め釣り場を紹介したい。いずれも実績はバッチリなので、ぜひ釣行の参考にしていただきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター谷口墨人)
タチウオとはどんな魚
これから初冬にかけて、大阪湾の波止の浅場に接岸し、われわれ釣り人を大いに楽しませてくれる魚がタチウオだ。昼間は砂泥底の沖の深みに身を潜め、夕方から夜になると浮上して海岸の浅場までベイトを接餌しにやってくるフイッシュイーター。
寿命は6年と言われているが、定かではない。1~2年で成熟し、5~9月に産卵する。海水温が低下してくる冬場になっても大阪湾奥で逃げ遅れた個体は死滅回遊魚になるが、ほとんどは適水温になる深場におちて越冬する。大阪湾での釣期は8月から12月までで、9月に入ると広域で回遊が始まる。初冬になるとタチウオの身に脂が乗ってきて、塩焼きにすると最高に旨い。
和歌山県の紀北の波止場では、冬季でもメータークラスのタチウオが釣れる時がある。大型になると脂が多くなり、体の脂が防寒の役目をして浅場まで接餌にこれるようだ。そのため大型しか釣れず、一発大物の夢が膨らむ。
ではそんな、大阪湾のおすすめ釣り場を紹介していこう。
初期の大阪南エリア
シーズンが開幕してすぐに狙い目となるのが、大阪南エリアだ。とっとパーク小島と深日港を紹介する。
とっとパーク小島
大阪湾南の岬町エリアにあるとっとパーク小島では、8月に入ると60~70cmの新子のタチウオが釣れ始める。桟橋の先端付近が、潮通しがよくベイトの寄りがいいので好ポイントになっている。ベイトが定着しやすいので、釣れ始めると安定して釣れるようだ。潮が速いので、電気ウキの流し釣りは先端部だけ可能で、手前はルアーやタチウオテンヤの引き釣りで狙おう。
年末まではタチウオが狙え、シーズン終盤にはメータークラスも姿を見せる。タチウオの他にも、アオリイカ、ハマチ、シオ、マダイ、アジ、サバが釣れている人気釣り場だ。駐車場、売店、トイレがあり、釣り場の足場がいい釣り公園なので、初心者や女性でも安心して釣りができる。
毎週金曜日は定休日(祝日は開園)で、開園時間は、3月~11月(午前6時~午後8時)、12月~2月(午前7時~午後6時)となっている。
深日港
岬町の深日港でも、8月に入ると60~70cmクラスのタチウオの新子が釣れ始める。ここでは、朝よりも夕マヅメから釣果がいいようだ。深日港の西側の赤灯波止は、沖向きのテトラ帯ではルアーマンが多く、それに続く足場のいいケーソンでは、電気ウキ師が腰を据えてタチウオを狙っている。
東側の波止は、灯台がある先端部が潮通しがよく水深があるので、タチウオの好ポイントになっている。
周辺は、ベイトが寄っている時にはまとまって釣れるが、ベイトがいない時には全く釣れず、ベイトに左右される釣り場だ。それだけに日ムラがある。それでも、人気釣り場だけに年中釣り人は多い。タチウオの釣期は、8月~11月になる。
深日港
盛期の大阪湾エリア
続いて、盛期におすすめの釣り場として、貝塚人工島と忠岡の高場を紹介する。
貝塚人工島
貝塚人工島は、南西側の護岸の下に無料の駐車場があり、駐車場から海側に出て南西角方向に行くと、プールと呼ばれる足場がいい護岸がある。手すりもあり、初心者や女性でも安心して釣りができる釣り場だ。人工島の沖向きになるので潮通しがよく、タチウオ主体にハマチやサゴシなどの青物、アオリイカも釣れている。
手前のテトラ帯は、プールの釣り場が混んでいる時の逃げ場で、プールと同じ釣果がある。足場が悪いので、夜間は注意しよう。8月後半から60~70cmクラスの新子が釣れ始め、11月末までがタチウオシーズンになる。
貝塚人工島
高場
忠岡人工島の高場は、大津川河口にある足場のいい護岸だ。海面まで5mほどの高さがあり、高場と呼ばれている。河口なので、プランクトンが多く、イワシやアジなどのベイトが定着しており、マヅメ時にはベイトを接餌しに、タチウオが接岸をする。ベイトが多いので、タチウオシーズンになると、安定して釣果が見込め、ハマチやサゴシなどの青物も釣れる。9月~12月末までがタチウオシーズンになり、年末ごろには、メータークラスの大型が姿を見せる。
高場