人気を博しているオリムピックのアジングロッド「コルトUX」に2モデルが追加。エントリーグレードでありながらエキスパートもうならすその性能が同モデルの真骨頂。尺級アジ手中の実釣模様をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・中西)
アジングロッド「コルト」に新製品
今回追加される2モデルでまず注目したいのが、どちらも従来のラインナップの中で最短の20GCORUS-572UL-HSよりさらに短いレングス設定になっているところ。ともに流行りのショートロッドである。そして、うち一本は待望のアンダー5ftという設定。同社のアジングロッドでは初の短さである。
もちろん、これは昨今のアジングの主流がジグ単であることを見据え、よりジグ単の釣りを快適に楽しむための設定。これにより6ft台のロッドではついオーバーに入力してしまうようなアクションも、アングラーが意図する分だけリグに入力できたり、ともすれば見逃してしまうようなアタリを感じたり、そのアタリに間髪入れずに反応できたり、手返しよくトラブルレスな釣りができたりと、その恩恵は大きい。特に、遠投不要な都市部の外灯の下でのアジとの近接戦闘においては。
まずはその2モデルのスペックや特徴を紹介する。
21GCORUS-482UL-HS
21GCORUS-482UL-HSはショートレングスの最大のメリットである操作感度を引き出すため、極細ショートソリッドを採用し、リグの操作感を鮮明にさせたモデル。豆アジサイズでも楽しむことができ、それでいて尺クラスとのやり取りも余裕でこなすパワーも併せ持つ。
21GCORUS-542UL-S
21GCORUS-542UL-Sはソリッドティップでアクションをレギュラーファーストテーパーに仕上げたことで、軽量なジグヘッドリグの僅かな重みをロッド全体で感じ取ることができる。常にリグのポジションを把握しながらダイレクトな操作が可能な、マイルドなフィネス系モデル。
淡路島で真夏のアジング
7月31日、株式会社オリムピックの大井さんと訪れたのは、兵庫県淡路市の東側にある長い消波ブロック帯。岩屋のエサ店・エサピチの情報によると、真夏のこの時期に尺絡みのいいアジが釣れているとのこと。
夕マヅメ狙いで現地入りし、まずはショートロッドの感触を確かめる。大井さんのタックルは、サオが一番短い21GCORUS-482UL-HS、リールは20ルビアス2000番、メインラインはPEライン0.2号、リーダーにフロロカーボン0.8号、ジグヘッド0.8g、ワームは1.5inchという内容。
強風で夕マヅメ逃す
飛距離や足元の海中の様子を確かめながら本番となる夕マヅメを待つ。スズメダイがうろつく姿が見え、たまに乗せられないアタリを感じるのと、ワームをかじられるだけの時間がしばらく続き、そろそろ期待できそうな時間帯になってきた。が、ここで南の風が吹きだし、消波ブロックで砕けた波が飛沫を上げだした。
仕方なく釣りを断念して、いったん休憩。移動も視野に入れつつ気象情報をチェックすると、しばらく待てば風は弱まるとの予報。昨日は日付がかわるころによかったようなので、マヅメは捨てて風がやむのを待つことにした。
1匹目はガシラ(カサゴ)
20時ごろ、風もほぼなくなったので釣りを再開。沖に向かってフルキャストし、上からレンジを刻んでいく大井さん。しばらく反応のない時間が過ぎたのち、1匹目の魚がヒットした。すんなり上がってきたのは10cmほどのガシラ。写真だけ撮って海にお帰りいただいた。