夏の磯や堤防でのフカセ釣りは暑さとエサ取りとの戦いとなりますが、河川河口はエサ取りが少なく、川風で意外と快適に釣ることができます。ここではリバーチヌフカセ釣りを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター秦厚治朗)
真夏の河川でのチヌ釣り
暑くてもチヌフカセ釣りには行きたいが、磯や堤防は日差しの照り返しもキツく午前中が限界。しかし、大きな河川の河口より少し上流付近は、海より少し涼しく、潮のベタ付きも少なく快適な釣りが可能です。
釣果情報の実績がなくても、満潮時刻に河川をのぞき、ボラ、スズキ、エイ、キビレチヌ、そして本命のチヌが遡上するのを目視で確認できれば期待は十分!水深は浅くても関係なく、半ヒロも水深があれば問題なくチヌフカセ釣りは成立するので、一度そういった大きめな河川を見つけてサオを出してみてはいかがでしょう?
リバーチヌフカセがオススメの理由
まずはリバーチヌフカセがオススメの理由を紹介します。
1、快適に楽しめる
上にも記しましたが、海に比べて比較的涼しくて過ごし易い点が挙げられます。勿論天候にもよりますが、河川付近は磯や堤防ではない特有の川風が心地よく感じられる場合が多いです。
2、お手軽ポイント
渡船利用のように出船及び迎船の時間を気にすることなく、好きな時間に行き帰りできます。河川付近は無料駐車スペースがある場合が多く、近くにコンビニなど有れば格別です。
もちろん迷惑駐車や近隣の方々への迷惑行為などは問題外なので、事前に下調べをして釣りをしてください。
3、エサ取りが少ない
夏場はチヌ以外の魚も高活性で、海ではエサ取りのオンパレード。中でもフカセ釣りに大敵の小サバ、小アジが河川付近では海に比べて圧倒的に少なく、他のエサ取りなども磯や堤防より確実に少ない場合が多いです。
リバーチヌフカセでの仕掛け
続いて、リバーチヌフカセでの仕掛けを紹介します。
といっても、通常のチヌフカセ釣りの仕掛けで十分対応できます。注意点として挙げるとすると、塩分濃度の変化が大きいことです。
上げ潮狙いの時間帯でも通常の海より若干塩分濃度が低く、下げ潮の時間帯ではほぼ真水に近い状態になることもあるので、0号負荷のウキが00に成ったり、B負荷のウキがG3になったりします。ガン玉の軽め設定への微調整が必要ですが、そのポイントの癖さえつかめば楽勝です!
表層の流れが速い場合が多いので、馴染みに時間が掛かる円錐ウキは不利です。仕掛けを速く水中に馴染ませるタイプのウキの方が非常に有利です!円錐ウキより管付きウキ、水平ウキ、棒ウキなど仕掛けの馴染みが速いウキを用意しましょう。
水深がある程度あるポイントでは棒ウキでも結構ですが、1ヒロ以下の激浅ポイントでは棒ウキ投入時に水面に当たる衝撃が少し強いので、管付きウキや水平ウキがいいでしょう。また、水深が浅いと遠投した方がアタリが出やすいので、この点でも棒ウキより遠投力に勝る管付きウキや水平ウキをお勧めします。
リバーチヌフカセのエサ
さしエサは通常のチヌフカセ釣りとなんらかわりありません。生オキアミ、コーン、練りエサなどなど、磯や堤防で使うエサで十分対応できます。真夏の暑い時期はエサ取りも高活性で、なかなかさしエサがフカセ釣りでは通りませんが、エサ取りの少ないリバーチヌフカセなら生オキアミでもハリ持ちがいいです。目先をかえる意味合いでコーンや練りエサをローテーションすれば、スコブル反応がいいです。
まきエサもチヌフカセ釣りの通常集魚材を使用して対応できます。ただ、できれば比重がめっぽう重い集魚材の方が釣りの展開を組み立てやすいです。表層の流れが速い分、想像以上にまきエサの投入点より潮下に効く場合が多いので、理想はまきエサ投入地点の真下に効く集魚材で、なおかつ内容物が多い方が遊泳したチヌを少しでも足止めできます。集魚材は重くて内容物が多彩な物が絶対条件です。